戦闘空域内の兵員・食糧・物資の回収作業を目的に開発した中型作業艇である。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.36
兵員・物資の輸送を目的とした回収艇。多数のコンテナブロックを引きつないで輸送する。光速航行が可能。
Ail−1型。衛星カオスに惑星活性化装置を、トイルと共に再作動させた。
『アートミック大図鑑1』p.140
▼『レア・ガルフォース』に登場する偵察用サイバーロイド(会議場に侵入したハエ型プローブからの情報を中継していた、長い足の一方で腕を持たないアレ)は、デザインの際アイルのイメージを踏襲するよう指示が出されている。
▽一見トロそうな雰囲気ではあるし、実際に通路ですっ転んだりもしているが、実はジェット・ブロウガンと同等以上の速度で空中を滑空できる運動性能の持ち主。階段の上り下りすら怪しいR2−D2(『スター・ウォーズ』)とはえらい違いだ…。
全長6969m。ソルノイド、第9星系遠征軍の最大の巨艦で同艦隊の旗艦。全体の各外装が開き、秒間6万発近い光子弾を発射する。
『アートミック大図鑑1』p.62
MDF(火星守備軍)の主力宇宙戦艦。全長約200m。レーザー砲塔4基を装備。ブースターにより火星基地から発進する。
『アートミック大図鑑2』p.77
ソルノイド宇宙進撃軍第9星系遠征艦隊旗艦アコンカグヤの艦長。敵との激戦の末カオスに到達するが、味方である親衛隊と交戦する事になる。
『アートミック大図鑑1』p.142
ソルノイド防衛軍強行降下用連絡機アサルトは惑星戦闘で非戦闘部隊の強行降下を目的に開発した連絡機である。その為に戦闘能力は低い。機首が脱出連絡機となる。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.44
4機のストラグルダイバーを搭載した中型対艦攻撃機。旋回ビーム砲2門、迎撃用ミサイルベイ4を装備した強行降下、占領戦闘機。亜光速航行を可能とする。
全幅70kmに達するパラノイド軍の移動要塞。総統ボーンの乗る親衛隊の旗艦でもある。
戦闘空域内の兵員・食糧・物資の回収指令を目的に開発した大型艦艇である。戦闘母艦と異なって主に兵員の衛生・救護や事務作業を行う。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.38
主に兵員の衛生、救護等を目的とした大型回収指令艦。同時に戦闘機の大量輸送を可能とするトランスポーター。
『アートミック大図鑑1』p.99
ソルノイド宇宙軍、最量産型巡恒艦。左右両舷に4門の巨大ビームカノンと、開閉式光子弾変角プレートベイを待つ[ママ]。
『アートミック大図鑑1』p.62
ソルノイド親衛隊が終焉戦争によって種の消滅した後も自身の意志を残そうと考案した計画で、遺伝子情報を記憶させたマイクロチップと有機体元素の一対の種をスターシードとして宇宙に放つ計画である。試行後、実行を前に計画は中止となった。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.46
▼OX−11のマトリックスを受け継いだ、ブロッサムのメインコンピュータ。種族融合計画に協力するようプログラムされ、フォーレッグ・ドローンの侵入を黙視する。計画の全貌を語ったのち、ラビィによって破壊される。
だが少なからぬ量のデータを保持し、地球人類がブロッサムを発見した際、サイボーグソルジャーやプラズマシューターといったテクノロジーはエグザノンのデータバンクからとりだされた。
『創世の序曲』ではメイン電源をタイミングよく切ったり入れたりしないと、シールドジェネレーターがちゃんと作動してくれない。プレイヤーキャラクターたるラビィがこのような行動に至るだけの情報・論理的推論の余地はないと思われ、以前に失敗したプレイヤーでなければこのような操作はしないであろう。「やっぱりあなたもグルだったのね」というラビィの台詞があるが、唐突な感じがする。
【プロローグ】西暦2084年6月17日。月面上「雨の海」に位置するクレーター・チモカリスにおいて、アルミニウムの採掘作業を行っていた作業員達は、土中から明らかに機械装置の一部と思われる金属塊を発見した。1立方メートル近い体積を持つその物体はそのまま投棄されかけたが、過去、その地に開発の手が加わっていないことに気づいた一人の作業員の手により、作業責任者の元へ送られる事となる。
21世紀初頭、月に対する本格的な開発が始まって以来、北半球の「晴れの海」から「嵐の大洋」にかけての地点で月の成分とは異なる特性を持つ金属片が多数発見されるという報告が相次いだ。だが、これらの金属片は全て一度溶解しており、月の岩石と混じり合ってしまっている為、それが月のものであるかどうか判別しがたい状態であった。初めのうちこそ、それら金属片は事細かに分析されていたが、明確な結論が得られない上、その都度開発作業が中断する為、次第に計画の進行に支障をきたすようになっていた。そしていつしか、それら金属片は“単なる隕石”として扱われ、暗黙の内に闇から闇へ葬られるようになったのである。
しかし今回は、これまでに無いその質量と内部はまだ溶解していない可能性から開発事業本部の知るところとなった。本部からの報告を受けた月面国際平和自治委員会は、すみやかに金属塊の分析を地球・エラニー総合科学研究所に依頼。この金属塊への徹底調査が要請された。
【プロジェクト・ディセンバーファイル】
報告を受けたエラニー研究所は、特別チームの編成に着手。物理・科学[ママ]・工学等の分野から選り抜きのエキスパート達が招集された。電波・光波はもとより、最新のサイバネティクス分析を導入し、結果報告が提出されたのは12月も半ば過ぎの事であった。
報告によると、その金属塊は一辺が約1m。ほぼ立方体の形をしてお、重量は約70kg。数ヶ所に放熱口と思われるダクトの跡が見られ、明らかに人工物との見会[ママ]が打ち出された。ボディに生じた亀裂からは、内部に岩石が侵入しており、調査の結果、これは個体となった石が圧力によりつまったものではなく、液体状の溶岩が流れ込み内部で冷却されたものである事が判明した。この事から、かつて月にも火山活動があった事が立証され、その予想時期はおよそ4万〜7万年前と推測された。従って、この物体はそれ以前からそこにあったと想定される。
外部からの指示を受け、駆動するユニット本体を保護プレートでカバーするという基本的な構造は、我々の所有するマシンと何ら変わるところはなかったが、その強度は現代科学が生み出す合金とは比較にならず、その理由は人類が未だ到達し得ぬテクノロジーによって組み上げられた分子結合法によるものであることも判明した。更に、これが人工の機械であることが結論づけられたにもかかわらず、何の目的で使用されるメカニックなのかは全くの「不明」との結論に達しこれらの理由により、この物体は太陽系外から飛来したものと推測された。そして表面の状態から、この物体は月面に着陸した衝撃により液化したのではなく、地表に設置され、おそらくは稼働中であったものに、核融合に匹敵するエネルギーが負荷されたことで融解・変形したものであるという判断が下された。
つまりこの物体は、たまたま宇宙を漂流していたものが月の引力により落下したのではなく、何者かに作為的にセッティングされたものが、超高温により破損したものだという事になる。よって、この金属塊周辺にはまだこれと同様の破片、もしくはその‘本体’が埋没している可能性が極めて高いと予想され、関係者を驚愕させた。事態を重く見た月、及び地球政府は、秘密裏に緊急対策委員会を樹立。軍関係者を筆頭としたそのグループは、「プロジェクト・ディセンバーファイル」のコードネームを受け、活動を開始した。この中で実質的なリーダーとなったのは、当時、物理学者としては世界的な権威であったロックフェラー・ニューマン博士であり、以後、彼は計画の推進に多大な貢献をする事となる。
【ETS−01】
2085年1月、チモカリスの地下に暫定的な研究施設を設け、本格的な追跡調査が開始された。表面的には新しく発見された鉱石の採掘という名目の元、大した報道機関の介入も無いまま作業は進行していった。第一発掘現場から、同心円状に調査の輪を広げてゆき、9日目までには最初に発見された金属塊とつながっていたと思われるユニットを1基。16日目にはそこから数km離れた地点で、同じ働きをすると思われる別個体1基が発見され、作業開始42日目にして、ついに母体と思われる巨大建造物の確認に至った。
第一級の厳戒体制が敷かれる中、その母体の発掘には3週間を要した。全貌を現したその物体は、全長約80m・直径約45m。中央部のくびれた円柱形をしており、後の解析の結果、横倒しの状態で埋もれていた事が判明した。ボディ外部より行われた第一次調査により、機体の構造材、及び埋没した時期については、先に発見されたユニットと共通の解答が得られ、これらのメカニックは全て単一種族の手により建造され同じ運命をたどったとの方向性が強まった。ボディ全体の工学分析や、一部ボディを剥離して行われた第一次調査に続き、発掘17日目からは、ハッチと思われる外壁を取り除き、内部に搭乗しての第二次調査が開始された。この時、外部に比べ、ボディ内部はほぼ原形を留めており、調査団のメンバーを驚かせている。
内部は使用目的により分けられたと思われる幾多の区画に仕切られており、非常時には隔壁を閉鎖し、全体としての生存率を高めるというモジュール構造が採用されていた。これを始め、基本的な設計思想は今日の人類のそれと酷似しており、操作系の入・出力装置から判断して、搭乗クルーの姿・形・サイズは地球人と大差は無いものと推測された。この物体の使用目的については、
1 自己をコントロールする為の操縦装置が存在する事。
2 各部の隔壁に、内部気圧を保持する為のシーリング処理が施されている事。
3 長期に渡り、外界と遮断される為の対策と思われる、赤外線照射装置を初めとする環境・娯楽施設が存在する事。
4 動力は、有重力下への垂直降下を可能ならしめる強力な推進装置を搭載している事。
等から、母船から分離し、惑星クラスの天体へ降下する着陸艇、もしくは中距離タイプの貨客宇宙船であることが結論づけられた。クルーの人数は最大15名程度と見られ、推定されるオペレーションと比較した場合、操縦装置が非常に簡素化されている為に極めて優秀なコンピューターによりバックアップを受け、機能していたと思われる。
宇宙船発見後も、周囲の調査は並行して続けられており、結果的に最初に発見された金属塊は4基発見された。その位置関係が母船を中心に正三角形を描くライン上に位置する事から、何らかの補助システムと思われたが、明確な解答は得られなかった。コードネーム「ETS−01」と名付けられたこの宇宙船は、永い年月の隔たりからその機能のほとんどを停止していたが、ニューマン博士らの調査により、記憶装置の極一部が奇跡的に活動を維持していることが判明。プロジェクト・ディセンバーファイルは「ミッション・ストレンジャー」の名の下に、ETS−01の記憶バンクからデータを引き出す作業を開始した。
【エピローグ】
ミッション・ストレンジャーの作業は遅々として進行しなかった。当初、入力されている文字形態が地球のそれに酷似している部分が見られ、文章の構成法も共通点が多い事から、解読は比較的容易なものと思われたが、バンク内からデータを引き出すアクセスコードが何重にもロックされており、そのプログラムの解除に苦慮していたのである。
計画発動後、160日を要してもコンピューター内に侵入できない事から、学者達の間ではこの中に封じ込められた記憶は、トップレベルでの秘密保持を要するもの。とりわけ国家治安保持に関わる情報や軍事機密に属するものではないかとの噂が囁かれ始めた。中には未知なる知識に対する恐怖にかられ、これはこのまま封印しておくべきではないかと主張するものまで現れたが、計画を推進する軍本部の姿勢は強行[ママ]だった。そして何より、何かにとりつかれた様に作業に没頭するニューマン博士のリーダーシップにより、2085年9月、ディセンバーファイルは遂にETS−01のコンピューターとのコンタクトに成功したのである。
ETS−01発見当初、関係者の間で最大の焦点となったのは、その物体は何処から飛来し、搭乗クルーはどうなったかであった。が、解析の結果、フライトレコーダーを含むブラックボックスは復元不可能であり、そこからのデータ引き出しは絶望と見られた。最大の疑問が永遠の謎として凍結したにもかかわらず、調査結果報告会に集まった代表者の目を見はらせたのは、補助データバンクから回収されたスーパーテクノロジーの数々であった。死の惑星を活性化させ、反物質を手足のごとく扱い、空間を光速で移動する。中でも一つの太陽系を丸ごと消滅させるプラズマ兵器の技術には、一同は固唾を呑む他なかった。また、等身大のサイボーグ兵士のノウハウは人類の手によっても即、実用可能とみられ、各国は先を争ってこのサイバーロイド開発に着手する姿勢を見せ始めた。ディセンバーファイルの学者グループは、この技術のゆがんだ使用目的に断固抗議を申し出たが、最高責任者である軍部司令官の命により、その発言は撤回されてしまった。また、ニューマン博士を初めとする一部の科学者達はこの軍用データの提出をこばみ、暗に消去しようとする素振りを見せた事が他のメンバーから報告され、これを期に彼ら学者チームは計画から外される事となる。以後、プロジェクト・ディセンバーファイルは再編成され、ETS−01のデータは軍事面での使用が最優先との命令が東西代表より下された。
それ以後、ETS−01がどうなり、どの様な情報が引き出されたかは今もって不明のままである。だが、回収されたデータを元に、軍部が中心となったプロジェクトチームがスーパーウェポンの数々を復元しようとした事は揺るがし難い事実であろう。そして2087年11月。異星人の宇宙船回収とそのテクノロジーによるサイバーロイド開発という二大ニュースが公表され、世界中を震撼させる事となるのである。
【現代兵器の変貌】
西暦2085年9月。ETS−01からの情報は奇跡にも近い状態で東西両陣営に‘等しく’分配された。そのデータの内容は、一部娯楽情報や星図等を含んではいたものの、ほとんどが軍事的なテクノロジーで占められており、マニュアルを入手したにもかかわらず基本的技術の遅れから、その実用化には数十年の歳月がかかるものと思われた。プラズマエネルギーを使用した大規模破壊兵器が即戦力にならない事を知った軍部は、もっと低度の科学力で復元可能な戦闘マシーンのノウハウを欲した。その中で最も有力視されたのが、人工知能を有し、自らの判断により立案・行動できるロボット兵士だったのである。
全世界の戦略核戦力が、地球総人口の9倍以上の人間を殺傷できる程の力を持った現在、第3次世界大戦が、人類の滅亡を意味するものである事は明白な事実であった。つまり、諸刃の剣である核はもはや抑止力の意味をなさず、その他の力により限定制圧を行わしめる兵力が必要だったのである。東西の兵器開発局も、B・C兵器の製造を押し進めていたが、より早く、より大量に、制圧地域を汚染する事なく作戦を遂行できる戦力は、中性子爆弾を持ってしても完璧とは言い難かった。
その環境下で、このサイバーロイドがいかに効率の良い兵器形態であったかは深い説明を必要とはしなかった。ほぼ等身大であるがゆえ、一度の輸送で大量の兵力を振り向けることが出来、人型の形態を有することにより手持ち火器の汎用性も極めて高い。更に、二足歩行による不整地走破の融通性や兵器の搭載量が、ホバーやキャタピラ駆動よりも格段に優れている事は、過去の実験により立証済みであった。特筆すべきは、鋼鉄の人間が街を闊歩するという様は、人身へ及ぼす恐怖といった付加効果を持たらす[ママ]事が出来る。
【二足歩行メカの歴史】
これらの事実は、20世紀前半から報告されている事であり、二足歩行メカという概念は歴史の陰では常に研究が続けられていたテーマであった。しかしそれが実現されなかった背景には、第1に重心移動の際のバランスの難しさが挙げられる。その過程において、片足での直立を強いられる二足歩行は機体のバランス制御が非常に難しく、それを機械に頼ると仮定した場合、コントロールを司るコンピューターは恐ろしく巨大なものにならざるを得ないという条件を考えなければならなかった。しかも当時の科学レベルでは、仮にそのコンピューターを搭載出来たとしても、機動性という面で、戦闘という過酷な状況に耐え得るマシンに仕立てる事は遠く及ばなかったのである。
時がたつにつれ、次第にそれら人型マシンは小型化の一途を辿っていった。人間が乗り込み、その制御を機械に頼るといった設計思想は、パイロットの安全性という点ではメリットが大きいものの、反面、操縦の難しさ、メインテナンスの複雑化、割高なコスト、輸送効率等の点で多くの問題を抱えていた為である。これらの欠点を補うべく提案されたのが、マシンの中枢を人間が代行し、パイロットの体そのものを駆動系で包み込むという、強化外骨格にも似たシステムであった。
パイロットの動作を、内蔵する圧力センサーが補え、その動きをマシンが正確にトレースする。基本的な情報分析、及び機体の平衡感覚はパイロットの判断に委ねられる為、機械はそのアシストをするのに必要な最小限の装備のみを登載すれば良い事になる。この画期的な設計思想は、二足歩行マシンのウィークポイントを補う為に極めて有効な手段と思われたが、その実現に伴うハードの遅れが深刻な問題となった。長時間のミッションに耐え、なおかつボディにセット可能な軽量小型な動力源。パイロットの動きに干渉しない、スライド機構を設けた二重関節。より防弾性の高い装甲及びジャバラの開発等、新たな課題を克服しなければならなくなったのである。
【サイバーロイドの発生】
開発が難航する中、異星科学の申し子であるサイバーロイドのテクノロジーは、兵器開発局の人間を狂喜させた。超硬スチール合金で身を固め、至近距離から必殺の一撃を加え敵を殲滅する想像図は、次期主力陸戦兵器としては理想であり、敵国に侵入させ重要拠点を襲撃させれば、人間のみを殺害、または捕虜にして、施設を無傷で手に入れる事も出来る。また、人型であるが故にその作業性能は極めて高く、補給ルートの確保、工場や農耕プラントなどの奪取にもその有効性が期待された。これを期に、各陣営は先を争ってこのサイバーロイドの復元に取りかかってゆく事になる。
ボディの構造材に使われていた合金は、その強靭な分子結合と均等に分配された成分配置の為、無重力空間を利用した精密作業をもってしてもコピーは不可能であった。その為、最新の単結晶技術を用いて構成された無発泡金属とカーボンセラミックの併用により、装甲を施す事となった。
動力は万一破壊された時の汚染を考慮し、核エネルギーの使用は見送られた。それに変わり検討されたのが、超小型のハイブリッドバッテリー方式であった。ETS−01から回収された備蓄性能の極めて高い蓄電池を用い、メインモーターを稼働させ、発生した動力はオイルを伝い各ユニットに伝達され、全身の関節を駆動させる。流体動力と呼ばれるこの方式に加え、体中に取りつけられた触覚・嗅覚センサーからのフィードバック機能にもオイルが使用されている為、体内には多量の体液が駆けめぐる事となった。これは、動力部で発生した熱を体中に分散させ、複合装甲を通して外部に放出するという冷却機能をも兼ね備えた画企的[ママ]なシステムであった。
情報集収[ママ]に必要な機器、とりわけビジュアル系の多くは頭部にセットされた。各種カメラからスキャンされた情報は光ファイバーによってつながれた総合回路を通り、ダイレクトにメインコンピューターに送られる。入手したデータは瞬時に自らのプログラムと照合され、あらゆる面から目的達成への最短行動がとられる。全く予期せぬ事態に直面した場合は、過去に自分が体験した疑似状況と照らし合わされ、最適と思われる行動パターンが選択された。
1小隊が3機で編成され、3個小隊で1中隊、3個中隊で1大隊となる。それぞれのグループにはリーダーとなる個体が設定されており、他の一般型と比べ動きが素早く情報分析能力も高い。リーダー機は一般機と1/1000秒単位で切り変わる暗号コードにより常にコンタクトを取っており、隊の統括を図っている。何らかの目的によりリーダー機が活動を停止した場合は、先にふれた過去の経験値の高い個体が自動的にリーダーに選出され、最期の一機となっても目的達成の為に全身を続ける。
姿勢制御を司るジャイロは、重心を安定させる為に腹部に設けられた。これは内蔵されたフライホイールが極低温で冷やされ、摩擦がなくなるまでになったシャフトに支えられているものである。高速回転するホイールは、機体のポーズによってその回転数を変え常に正しい水平位置をメインコンピューターに知らしめる。これにより、平坦な地面の上で横たわった状態から直立に至るまでのタイムは、プロトタイプ1号機で7.5秒を切る事に成功した。武装は腕部にセットされており、内蔵火器として、キセノンと弗素によりレージングを行う0.7インチ口径エクサイマーレーザー1門を装備。こうして生み出されたサイバーロイドは、その総称をMME(Man Made Existence=人工存在)と名付けられ、データ収集を目的に製作されたプロトAタイプは、2086年10月ロールアウトを見た。MME−Mk1−SRVの称号が与えられたその機体は、それ以後開発されてゆく全てのサイバーロイドのさきがけとなったのである。
【サイバーロイドのバリエーション(1)】
様々な負荷を加えられテストが繰り返される中、MME−Mk1はほぼ予想通りの成果を示した。その結果に気を良くした軍部は、その波及型の研究に着手した。機体の持つ能力の一部を強調し、極地戦闘用モデルとしての運用が考えられ始めたのである。
まず最初に考案されたのが、水陸両用MMEこれは、ただ単に水中圏確保の任務という目的だけでなく、MME単体の戦闘能力の向上という意味も含まれていた。実験の結果、陸戦型MMEの弱点として、当初の計算程の兵曹が施せないという報告がなされており、これはMME本体内にこれ以上武装を組み込めない事、手持ち火器の小型化が思うにまかせない事等がその理由として挙げられていた。そこで、ウェイトの多くを水の浮力に預けられる水中ならば、火器内蔵に伴う重量増加も解消できると考えられたのである。またこのアイディアは、大電力兵器登載に伴う深刻な冷却問題をも解決する事が可能であった。動力源から発生する膨大な熱を周囲の水中に放出することで、自らのオーバーヒートを防ぐ事が出来る為である。反面、上陸後の動きは鈍くなるが、許容範囲限界まで厚みを取った装甲により身を守る方法論が取られた。水中での推進はジェット水流エンジンを用い、緊急時や上陸時等、爆発的加速を得たい場合の為に、背部に3.2t×2基のキックモーターが取り付けられた。武装は両腕に、1.2インチ口径のエクサイマーレーザー1門、肩部に対艦用マイクロトゥーペトー発射管2基を登載し、水の抵抗を考慮し、タマゴ型にまとめられたそのボディは全高3.5mにも達した。
【サイバーロイドのバリエーション(2)】
この他、脚を使った走行速度は、出力、バランス、地面に吸収されるエネルギー量等から120km/hが限界という結果が出ており、超電導技術を応用し機体を磁気浮上させ、低空を滑空する半飛行型のプランも検討された。しかし、あまりに電力消費量の多いこのアイディアはサイバーロイドクラスの機体に取り付ける事は不可能とされ、机上の空論に終わっている。だがそれとは裏腹に、飛行能力を有するサイバーロイドの必要性は日増しに増大の一途を辿っていった。非核大戦を想定した場合、過去の例を挙げるまでもなく、制空権を獲得した側が戦局を有利に展開する事が出来る為である。飛行型MMEの製作は2087年2月より正式に開始された。
8ヶ月を経て完成した飛行型MMEプロトタイプ1号機は、実に奇妙なスタイリングをしていた。頭部と胴体が一体化し、先のはね上ったリフティングボディのノーズに、360°全天をフォローするカメラが取り付けられていた。空戦に必要ない腕部は廃止され、脚は離着陸の際のみに出現する引き込み式のものが採用された。武装は主翼部分に、スパロー、サイドワインダー、フェニックスに対応するパイロンが装備され、必要に応じ増漕やガンポッドを装備する事が出来た。結果的に、その容姿は超小型の戦闘爆撃機の様相を呈し、新型エンジンに付きもののトラブルや機体自体のコンバット・ラジアル等問題点も多かったが、小型故の重量/出力比は絶大であり、空中での模擬船に於いて格闘戦性能は従来の航空機を遥かに凌駕することが確認された。また、整備にかかる人権費[ママ]はほとんど変わらないものの、パイロットの養育費が必要ない事等から、コスト的にも極めて大きな魅力となり、偵察機や爆撃機のエスコートを目的として開発は強行された。Mk1−SRVの数世代後の発展型、Mk4−Liがロールアウトし、テストが開始されていた。度重なる改良によりスキャナーには様々なオプション機能が追加され、小型の兵装も施された事から頭部は次第に肥大していった。この時期、東西両兵器開発局には共通の問題が持ち上がっており、その対応に追われていた。それは、MMEの中枢である精密な電視頭脳がエレクトロニックな防害[ママ]に干渉されやすいというものであり、この問題に対しては有力な解決法が見出されていなかった為である。強力な電磁妨害を受けたMMEは12.4%という高い率で誤動作を引き起こし、以後の行動に重大な支障を残していた。
強力なジャミングの中で自律した行動が取れないとなれば、残された方法はジャミングに劣らぬパワーで別の指令システムの指示を受け、行動させる他にない。当然その指令の発信所が問題となったが、元来サイバーロイドは敵国へ侵入させる目的で使用するものである為、通信衛星を介しての電波誘導は現実的でないとされた。従って、命令を出す指令体はMMEと行動を共にしなければならない事になる。だが、分厚いジャマーの中で自我を保ち、かつ友軍の指揮をとる事の可能なMMEは現時点では空想の産物に過ぎなかったのである。
問題が暗礁に乗り上げたと思われた2088年3月、この夢を現実のものとする狂気的なプランが遂に生み落とされた。「無機体であるMMEに耐電磁性を持たせられないのであれば、始めから耐電磁性の強い有気体[ママ]をベースにMMEを開発すれば良い。」万策尽きた末に提案されたこの計画は、そのあまりの非人道性から、たちまち非難の対象となった。専門の知識を持たずとも、その計画の‘究極の姿’が何であるのかは容易に想像し得た為である。この時、既に
【サイボーグ兵士の誕生】
陸戦型MMEの研究は、全てのヴァリエーション中、最も開発が先行していた。2087年12月には、ETS−01の存在とサイバーロイド開発に関わる情報は一般公開されており、未知なるものへの恐怖と相まって、異星科学に対する世論はその風あたりを強めていった。この期に、人体を改造しMME部隊の中枢に組み込もうという生命倫理に対する暴涜[ママ]が、どれ程人民に大きな影響を与えたかは想像に難くない。だが、核兵器の廃絶が長年に渡り叫ばれ続けたにもかかわらず、その保有数を確実に伸ばしていった様に、サイボーグ兵士の概念も時を置かず議会を通過する事となった。敵国に劣らぬ軍備の増強、旧態依然とした幕僚達による新型兵器登場への脅威が、その可決に拍車をかける形となったのである。
2088年5月、実験はチンパンジーを初めとした霊長類から開始された。長時間の磁気嵐の中で、変わりない新陳代謝を促すプロテクターの開発。脳からの電気信号を拾い出し、増幅、発信するシステムの研究。それと並行し、MME以上に完成度の高い軽量強固な装甲と兵装の新造が進められた。実験体には志願兵の中から適性検査をパスした50名が抜擢され、2089年1月、実験用プロトAタイプとしての3体が完成した。MME開発により入手した技術の応用により、動力源はハイブリッドバッテリー方式によるモーター駆動。人工物との拒絶反応を最小限に抑える為、脳を初めとする一部の神経系以外の組織は全て機械に置き変えられた。駆動系を除く臓器のほとんどは、対潜哨戒機並のデータ収集及び分析、指令用のハードで埋め尽くされ、体内に固定武装を設ける事は出来なかったが、その強化ボディは一番厚い胸部装甲で31mmに達し、MBT(戦闘戦車)の主砲を持ってしても破壊は困難とされた。また、強力は電波発信用に登載されたバッテリーが生み出す出力は強大で、そのパワーからくり出される瞬発力により高い敵弾回避率を誇っていた。それは人間の反射神経をベースに起動する体と相まって、本人の訓練次第によっては、戦闘型MMEによるエクサイマーレーザーの連続照射をも回避する事が可能とされた。この他、作戦中破損した僚機(または自分自身)の為に、腕部には応急処置用のツールユニットが内蔵された。
データ収集中の事故、あるいは改造手術後のショック状態により数名を死亡させながらも、サイボーグ兵士は着々とその完成度を上げていった。そして2089年2月、遂に史上発[ママ]のMME部隊が西側の手により完成されたのである。それに遅れる事3ヶ月後、東側もサイバーロイド部隊の所有を表明。かつて経験した事のない脅威に晒される事となったのである。
『完全版資料集 レア・ガルフォース』p.68-p.73
ネルソンやバウアーを初め、主に西側で多く使用されている主力戦車。最も顕著な特徴は、左右に大きく張り出した6輪のホイールである。これは機動力の高いサイバーロイドと対戦した場合、従来のキャタピラ駆動では軌道を破壊されただけで動きが取れなくなってしまい、明らかに形成[ママ]不利になる事を恐れた為と思われる。この6輪独立懸架方式によって、最悪の場合、片側2輪を失っても残る1輪で戦闘圏外へ離脱することが可能であった。
また主砲ターレットは、ボディ左側にオフセットされ、射程を切りつめてもヒットした時のダメージが大きくなる様、砲身は大胆に切りつめられた。年代的にはさして新しいタイプではないものの、対サイバーロイド兵器としては、まだまだ要的な存在である。
ΣN(シグマナース)第3星系第3惑星エンブロー。恒星が既に赤色巨星と化した老齢の太陽系の第3惑星であり、第1期惑星活性化計画の行われた惑星である。現在は戦略対象外の惑星で、都市遺跡のみが残る忘れられた惑星である。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.64
オーストラリア大陸にある、電子通信(テレコミュニケーション)が極度に発達したドーム都市の一つ。人口2千万人。外界からの資源調達を最低限におさえ、地球環境に悪影響を及ぼす元凶である二酸化炭素の排出の低下につとめたモデル都市。エネルギーは波力発電、海流発電、ソーラーエネルギーが代行し、外界の汚染された大気を濾過する巨大なクリーナーが24時間稼働し、人々に空気を提供し続けている。
ドームの外世界は、過去の戦争と公害で荒廃しており、火星の環境改造に使用したアクティベーター(大気改良装置)を設置し、月や火星からの逆入植者たちが環境改善を行っている。だが人々が再び大地に解き放たれるまでは、まだ200年が必要とされている。
本当はコンピュータというよりもっと人間を匂わせる部分があってもよかったかなと思っているんです。スター・リーフに乗っている全ての存在が意識を持ったキャラクターで、だからコンピュータにも動物の名前(OX=去勢した雄牛)を付けました。
■パティから発生した新生命体に非常に大きな可能性があることを知ったラビィは、それを奪取すべくカオスに迫る〈ソルノイド〉と〈パラノイド〉の両親衛隊に対して最後の決断を迫られた。非戦闘員のラミィと少年を脱出艇シードに乗せて、ティーラーへ放つ。そしてラビィは休止していた惑星活性化装置を再び作動させて、カオスの全土を炎上させた。
●part2で登場する惑星破壊砲もそうですが、この世界に存在する超文明を有する種族達は自分達の力で新天地を造ることも、そしてその新天地を破壊することもできる存在です。ラビィは少し特別な立場で、新しい世界の誕生を信じるが故に現状を一層しようと考えたわけです。
創造と破壊を自由に選択できる立場に立った時、それを行なう人の意志が未来を決定するという主張がこのシーンに込められているのです。
『GALLFORCE PERFECT FILE』「カオスの炎上」より
▼第9星系第3惑星ティーラーの衛星。第15スタービルド計画により緑に満ちた星となった。
▽1990年ごろに、アポロがとってきた「月の石」と同じ組成の石がオーストラリアで発見されている。この石のあったカルカロング峡谷とは、現地のアボリジニの言葉で「月を追いかけていってしまった七人の娘」という意味なのだ…!時期的に無理だったと思うが、地球章あたりでぜひ使ってほしかったネタではある。(参考:『そして人間は神になれるか アインシュタインTV4』フジテレビ編 p.211)
地球へ接近する外敵の監視と迎撃を担う月面の前哨基地。宇宙戦闘機部隊と、星間弾道ミサイル多数を装備している。脱出艇のガルフォースに最後に加わる事になる少女ダイアは、戦闘機隊の中隊長をつとめていた。
■星間戦争のいきつく所にある超広範囲破壊を可能とする超兵器である。計り知れないプラズマエネルギーを恒星に撃って撃破、超新星爆発に似た強烈なエネルギーでその星系自体も消滅させる兵器。第9星系の第5惑星ダミアもカモフラージュされた恒星破壊砲であった。
●例えば宇宙を自在に航行できる時代が来ても、やはり太陽(恒星)が命の源、すべての源にあることに変わりがありません。それをも戦いの手段として破壊してしまおうというところに、この作品で行われている戦いの狂気を悟って欲しいのです。《自分達に有用な物は敵にも有用だ》という戦いの理論があって、これは何らかの理由で要塞(とりで)から撤退を余儀なくされた時、それが敵に渡らぬように爆破するということです。このpart2でもせっかく作った新天地、あるいはラミィが最後の希望であるにもかかわらず、敵の手中に落ちるならば破壊してしまえという理論が立つわけです。だからダミア(おそらく第5惑星を内部から改造した)は衛星カオスの活性化と同時に建造された物でしょう。
ソルノイド宇宙軍、親衛艦隊の旗艦コーカサス。全長1800m、全体に茶褐色の対光子弾コーティングを行い、左右に強力な超高速ジェネレーターを持つ高機動主力戦闘艦である。
『アートミック大図鑑1』p.67
人間に対し反旗を翻したMMEの中枢。自分達は人類を越えた存在であると主張し、己の過信により滅亡の道を選んだ人間達に変わり、新たな創造主となって君臨してゆく事を企てる。既に地球のほとんどの地域をその制圧下に置いており、遂には火星基地までにも、その魔の手を伸ばそうとたくらむ。
エクソダス計画の阻止に対しても絶対的な勝利を確心[ママ]していたが、東西両陣営の思わぬ協力という計算外の事態に、計算では割り出せない人間の心理を知る。
母星を失い、機能不能の親衛隊に代わって現在は軍参謀総局の管理組織となった同隊情報局の新鋭情報収集艦である。しかし、軍参謀総局の直轄組織の軍情報局と異なって単独の行動権限を持つ。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.42
ソルノイド親衛隊情報収集艦。中枢のある第1船体、艦載機の格納庫の在る第2船体、および2基の光速エンジンユニットから成るスマートな艦。全長、約250m。
『アートミック大図鑑1』p.98
サイボーグソルジャーは戦死した兵士の脳・神経系統をアンドロイドに移植した量産型複製種である。非戦闘時は機能を停止、格納される。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.40
■次第に悪化する両種族の戦争の火にあって、〈ソルノイド〉は突撃要員を次にサイボーグソルジャーへ改造していった。既にその80%はサイボーグソルジャーと化して消耗戦の戦兵[ママ]として戦場へ投入されていく。
●あらゆる意味で機械化で進む現代やこのpart2の世界におけるひとつの象徴。それがこのサイボーグソルジャーです。
いちばん量産の難しい神経系統をクローニングで賄い、他のすべては人工の生産物であるサイボーグソルジャーは現状に対する判断能力だけを有したロボット兵士で、敵艦の突入等のいちばん過酷な任務に投入されます。現状を見て「これは誰の為の何の為の戦いだろう」と主人公や観ている人に投げかける疑問符であるわけです。
▼上空からの侵入者を阻むため、ブロッサム周囲にシールドを発生させる装置。正三角形を描くように三基を設置し、各辺の中央部にさらに三基設置する(アニメ本編を見ていただければ一目瞭然です)。実際の設置作業はパティとラミィが行い、ダモスの侵入を妨害したが、パティと新個体の回収をもくろむソルノイド親衛隊が破壊した。
西暦2084年6月17日、残骸を人類が発見し、ブロッサム発見の端緒となる。
ジェットブロウガンBJ−U型。地上における高速移動、同時に3次元戦闘活動を目的とする機動兵器。バイクモードとアーマーモードに変形。
『アートミック大図鑑1』p.74
人間の体にまとわりつく形は機能的にどうしても問題なんだけれど、コンセプトとして人間を中心に据えているというのを見せたかったので無理は承知でデザインしました。理屈は人間の周りを鉄が覆って、素肌のところはきっとシールドを発生させていると思っています(笑)。こんな科学が進んでいる時代に人間が前線で闘っていることが理論的に考えてもおかしいんですね。要は人間の意識が必要だから乗っている。それに代用するものがあれば無人でも充分に機能を果たすんですよね。動物が出てきても人間が演じるというシチュエーションと同じで、人間が闘っているんだというのを意識させる為に『機動歩兵』をだしたかってんです。(柿沼秀樹氏・談)『ガルフォース・ムック』p.49
作品中の「重圧消去装置(G・キャンセラー)」とは光速航行時に乗員にかかる重圧(G)を軽減する為に光速航行用機関(エンジン)と連動して進行方向と逆方向の重圧(G)をかける装置である。『ガルフォース・ムック』p.78
サーディンに搭載されていた惑星降下用シャトル。攻撃機を1機、内蔵している。
『アートミック大図鑑1』p.101
■〈ソルノイド〉の総司令艦トラバーサーのデッキに居座る巨大な影である。いかなる時も動じない総統ジャニー。〈ソルノイド〉の全軍の総司令ジャニーの目的はただひとつ、宿敵種族〈パラノイド〉の殲滅以外に無い。
●ジャニーは約1000年(宇宙有史以来)の間の歴代総統の意志の集合体という設定になっています。個体であって全体であるという。おそらく肉体は残っていないで、生前(?)のマスクを必要に応じて映像として呼び出せるという、ちょっとシュールなキャラクターですね。敵のコマンダー達もそうなのですが、作品が敵方・味方・主人公という構図になっている為にあまり自己主張する総司令官は必要ないのです。例えば良くアニメに出てくる「俺はこう思う。全軍、進め!!」というキャラクターは不必要なのです。軍と司令官はひとつ、司令官の意志は軍の意志といった構図ですね。
来るべき未来の終焉戦争でソルノイド、パラノイド両種族が宇宙から消滅した後にも‘両種族の意志’を残す(種の存続)方法、「種族融合計画」が混沌する、醜悪なる闘争の中で極秘に両種族の最高司令部の一部によって実行された。パラノイド種族が「異種族結婚(エクソガモス)計画」、ソルノイド種族が「ミッション−21」と呼称する計画である。
パラノイド種族の最高司令部の一部によって組織された研究班は二年の歳月を費やして、光子エネルギーに含まれる緑色光合菌とパラノイド種族の細胞の一部を接合した「接点」をソルノイド種族(ファクター)の体内に結合させて第三種族(新しい種)を創る方法を考案した。精神的にも肉体的にも‘接点’を有さない両種族を「接点(千変万化の順応性を持つ極限的な命の素)」で強制的に結合(融合)させる、両種族の意志を持つ‘平和的’な第三種族の製造の方法である。
「接点」をソルノイド種族(ファクター)に結合させる作戦はパラノイド親衛隊により全域で強攻された。ソルノイド種族の最高司令部も計画の意義を悟り黙視を決める。しかし、全作戦が失敗に終わった。媒体(モンスター)によって「接点」を結合されたファクターは肉体的にも精神的にも拒絶して絶命した。研究、開発した「接点」はファクターの分泌腺、特に副腎の機能不全を起こさせて、作戦実行の推進の為に全戦艦のコンピュータにブラック・データを入力した。そしていま、衛星カオス攻防の大戦において偶発的にも作戦は成功する。「接点」の機能によってファクターP−1は第三種族に変化し始めた。しかし、精神的障害は大きくファクターP−1の感情希薄現象が起きる。無機的性質の第三種族=平和的種族…?
「接点」はその機能を完了する以前に、作為的にファクターP−1の体内から摘出されてしまう。摘出された「接点」は異常な速度で発育を続けて、そのすばらしい順応性によって発育途上にファクターP−1の「擬似的(コピー)新個体」となる。計画は失敗に終わった。
結果として、「少年」とラミィとの間に「種族融合計画」の‘本来の結果’でない「第三種族」が誕生するであろう。
『ガルフォース・ムック』p.46 補説(2)種族融合計画より
戦争終結の為、両軍が極秘で進めたミッション21の唯一の成功例。パラノイドの性質(男)とソルノイドの形態(女)を両有する新個体。ラミィとの間の子が、初の人類となるのだ。
ソルノイド宇宙軍、親衛艦隊一等戦闘艦。全長800m、コーカサス左右に位置するジェネレーターと同一。
『アートミック大図鑑1』p.67
第9星系遠征艦隊参戦、ソルノイド宇宙進撃軍第28艦隊第15師団所属巡恒艦。艦名スター・リーフ。巡恒艦は海軍巡洋艦に対して恒(惑)星間を巡航する戦闘艦の下位の艦種の総称で、宇宙戦闘機や物資の運送、惑星の準備探査など多目的な役割を持つ。その為に重火器の装備は無い。
ソルノイド宇宙軍280m級巡恒艦。艦後部に戦闘機用ランディングベイ、艦中部両舷に戦闘機の格納庫をもつ。光速航行用のGキャンセラー1基を搭載。
『アートミック大図鑑1』p.65
スター・リーフは従来の宇宙戦艦にない、なんかインパクトの強いのができないかと思ってたんだけれど、主人公たちが乗るんでどうしても品行方正になっちゃった部分がありますね(笑)。シンプルなシルエットでね、最初はきっとずうっとでてくるから動画が多いんじゃないかなと思ってこうしたんだけれど、意外とそうじゃなかっという(笑)。もっとぐぢゃぐぢゃにしても良かったかな。ただ、いまのメカもののアニメって腺が多い為の−(マイナス)の面があって、それを意識し過ぎちゃった部分もあったんですね。(柿沼秀樹氏・談)『ガルフォース・ムック』p.49
■〈ソルノイド〉と〈パラノイド〉の新たなる戦略目的となった第9星系へ向けて、新天地カオスと第9星系を敵対種族〈パラノイド〉から死守する為に遠征する大宇宙艦隊である。〈ソルノイド〉の、この第9星系遠征隊アコンカグヤ艦隊に一隻の戦闘艦スターリーフもいた。敵との戦闘でダメージを受けたスターリーフにはエルザ、ラビィ、ルフィ、パティ、ポニィ、キャティ、ラミィの7人のみが残った。上層部の命令どうり[ママ]、自分達の任務は第9星系を守ることと信じる7人は目的地である衛星カオスへ向かう。宇宙に孤立しながらも必死で敵と闘うが、次々とクルーは命を落とす。秘密作戦《種族融合計画》を知る由も無い彼女達は運命に翻弄されて、カオスに到着できたのはラビィ、パティ、ラミィ、の3人のみであった。
●part1〜3は人類誕生前に起きた物語です。そこには我々人類が行う愚挙の踏襲や逆に現代の延長に有る行動を見ることもできます。ストーリーの骨格は神話や聖典が示す「創世記」に由来していて、聖典の中に在る《ノアの大洪水(地質学的にも実在した)で全世界が水没する寸前に巨大な箱舟に‘各種動物’達を一番(つがい)ずつ積んで新天地を目指す》というシチュエーションです。船(スターリーフ)の乗員の名がラビィ(ラビット)、パティ(パンサー)などのようにすべて動物に由来していることもこの理由です。彼女達を目的地まで導いてくれるコンピュータOX−11やエグザノンがノアといったところです。
『GALLFORCE PERFECT FILE』「スターリーフと7人の少女」より
ソルノイド、200m級巡恒艦。光速エンジン2基を搭載。
『アートミック大図鑑1』p.86
劇中ではルフィーが着用するストラグルスーツ、TYPE−TS−500。対G、対エネルギー弾用シールドを持つ個人用の最小戦闘兵器。敵パラノイドのドローンと対等に戦える。
『アートミック大図鑑1』p.71
ソルノイド防衛軍正式ストラグルスーツは宇宙戦闘を目的に開発した最小機動兵器である。また戦闘機・兵の緊急脱出機構として内蔵されている。
ソルノイド歩兵用の強化装甲服。宇宙空間、および想定できるあらゆる戦場において戦闘行動を可能とする万能戦闘スーツ。背部のボールスラスターが高機動を生みだす。
『アートミック大図鑑1』p.94
ソルノイド防衛軍制式ストラグルダイバーは惑星戦闘、特に強行降下・占領戦闘を目的に開発した最小機動兵器である。戦況等によって飛行と歩行体型に変形する、行動範囲が広い兵器である。また、ストラグルダイバーは哨戒・偵察任務や作戦等と、運用範囲も広い兵器である。しかし、変形機構を優先して設計・開発した為に防御・攻撃能力は戦闘機・兵より低い。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.46
宇宙空間、惑星上を問わずに機動できる個人用最小限の戦闘兵装。移動用ブースターを装着し、宇宙、大気内を飛行。
▼ダミア突入の際、シルディ、スピア、キャティ、アミィが着用。
絶対兵器と称される星系破壊兵器は惑星破壊砲と恒星破壊砲に分別される。ソルノイド軍参謀総局の直轄である科学総局下兵器開発局が惑星破壊砲バーミンTを開発、戦場に投入してから現在まで星系破壊兵器はソルノイド軍の科学力と軍事力の象徴、そしてパラノイド軍の畏怖である。検討・改良を重ねた多数の惑星破壊兵器は多数の惑星や衛星を破壊した。更に惑星破壊兵器のデータを基に恒星を破壊してその星系を消滅させる恒星破壊兵器が開発されて、ソルノイド軍の軍力は最高域に達した。パラノイド軍のテリトリーの進撃・奪取から星系破壊兵器の開発・戦場投入によってパラノイド種の殲滅へ、軍事思想は次第に変改してきて、その為に他の兵器開発・運用や艦隊編成にも変改が求められている。
ソルノイド軍の星系破壊兵器による戦況変化を認識したパラノイド軍最高司令本部下開発部も同兵器の研究・開発を始めた。しかし、種の思想や性質から築かれた軍事思想が研究・開発を遅らせて、その科学技術差は現在も依然として狭まらない。
ソルノイド軍は第9星系カオス戦に関する軍法会議の席上で自軍のテリトリーの確立・拡大より、敵種の殲滅の為に軍力強化を決議した。また、親衛隊が画策した種族融合計画の偶発的成功例である「第三種族」の存在を知る軍最高司令総局は、パラノイド軍との最終攻防戦争の戦域になろうと予測される第9星系の軍事的重要性を認識して、逸早く恒星破壊兵器の配備を検討していた。そして兵器開発局特別開発班によって第五惑星ダミアの改造が始まる。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.71
惑星破壊砲と恒星破壊砲を総して星系破壊兵器(絶対兵器)と称する。同兵器の開発、投入で両軍の軍事思想はテリトリーの攻防から敵種の殲滅へ変革してきた。結果、戦況は終焉戦争へ向かうことになる。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.58
■スターリーフへドローンが送り込んだモンスターM。彼の体内には《接点》と称する生命原素が内包されていて、これを〈ソルノイド種〉の体内へ送り込む強行的新生命体発生計画が実行された。《接点》を受け入れたパティは第3の種族へ変化を始めるが、ラビィの手によって《接点》は対外へ摘出される。《接点》は〈ソルノイド種〉と異なったパティの偽似的[ママ]個体になる。
誕生した新個体に可能性を見出したラビィはラミィとこの新個体をティーラーへと送る。
●《接点》は〈パラノイド〉が完成させた《種の壁を越えることができる遺伝子》と思ってもらうと良いでしょう。種を違える両者間に両者の意志を持つ存在を残そうと、〈パラノイド〉が〈ソルノイド〉の身体に自分達の能力や特性を移送する為に作った生命的情報遺伝子です。その《接点》を受け入れたパティはこれによる第3の種族の変化を遂げる以前に取り除かれてしまったわけですから、計画の本来の結果は誰にも解らなかった、というわけです。ラビィの行った行動が良くも悪くも我々人類を作ってしまったわけですね。
ソルノイド種は単一形態の種で、優れた機能を有する一種が複製的に産んで(創って)種を存続させる。母星は第0星系第4惑星マーサス。
ソルノイド種はその性質の為に生活圏の基盤を惑星等に求める。ソルノイド種は惑星に選ばれた良種であり、敵種・パラノイド種はその惑星を犯してソルノイド種を脅かす害種であるという共通思想がパラノイド種を殲滅するための軍政主義を築いた。この共通思想の背後には異形態・不定形態である異種に対する生理的嫌悪も含んでいる。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.73
■〈ソルノイド〉の母星はプレアデス星団の方向に存在する太陽系の第4惑星マーサスである。現地球よりはるかに優れた科学文明を有して、惑星表面の約90%が水圏で覆われている美しい星である。ヒューマノイドタイプの〈ソルノイド種〉は、地球人類の〈女性〉とほぼ同一の生態を有する種族である。
高度に進歩した文明は、彼女たちが本来有していた生理的要因《発生(出生?)→発育→老化》を消去して、社会的一員(ユニット)として機能できる最低年齢4歳までカプセルで生育、一生の大半を20歳代の外観・機能で過ごす。個人的能力の差異は有るが、幼女・老女等の機能の差異がない為に、目的に対する理想的社会形態を得ることができる。例えば、敵対する〈パラノイド種〉と恒久戦争の為に大半のソルノイドは戦士(ソルジャー)として機能している。彼女たちは宇宙史(宇宙への進出以来)の初期より、同銀河内に生息する異種族〈パラノイド種〉と戦い続けているために、彼女たちの宇宙史は敵対する〈パラノイド種〉との戦闘の歴史でもある。
●part1『エターナルストーリー』において彼女たちの発生(はっしょう)は不明です。地球人類とよく似た異星人(エイリアン)として描きましたが、part1のラストで、彼女達は地球人類のルーツであったという設定になっています。これはギリシャ神話が説明する人類発生のコンセプト《最初は、人類には男しかいなかった。しかし、ゼウスの送り込んだ〈パンドラの箱〉を開けた時から、人類には女も加わって現在に至っている》の意味的踏襲といえます。〈ソルノイド〉の語源は単数を意味するsole(単一種族)とsol(太陽・太陽系)に由来しています。part1や2で描かれなかったこれらの彼女達の真のルーツはpart3で判明します。
デザイン期間については原作を一緒に描いていたんで、その辺で仕事的に詰まっちゃった部分がありますね。それと絵コンテも並行しちゃったし。原作と絵コンテをやってデザインもやったから個人の限界というか、独りよがりになった部分がありますね。
ソルノイドとパラノイドのメカのフォルムの違いは、敵と味方としてよく使う手というのが直線と曲線なんだけれど、パラノイドは丸みがあってソルノイドは直線ぽい。あと真上から見ないと分らないんだけれど縦長と横長とか矢印型と逆矢印型だという、味方も逆に見ると敵になる(笑)。これは主義・主張が違うからという単純な発想なんです。スターリーフも含めてソルノイドの戦艦は三つのブロックに分れていてアングルによって全然シルエットが違っちゃうんです。まあ立体だと情報量が多いからそういう面白さを出せるんだけれど、絵になると、パースを自分で描いてみると凄く大変なんですよね(笑)。パラノイドのメカは、例えばダモスは蛾とか、機械自体が有機生命体なので甲殻類や昆虫類などの生きた外骨動物をモチーフにデザインしました。
『ガルフォース・ムック』p.48 「デザインについて」より
(前略)
−−なるほど。話は戻りますが、今回のひとつのストーリィポイントとなるソルノイドとパラノイド両軍の軍事思想はどういうふうに設定してあるんですか。
■ 存在としては大戦中の帝国主義に近い、罪悪感も無くて生きる為に戦う軍隊ですね。ですからソルノイドは必ず司令官が命令を下す時に文頭に「勇敢なるソルノイドの戦士たちよ」と美辞麗句を謳うんですけれど、そういうところの描写がポイントですね。パラノイドはちょっと違って戦闘本能で戦うみたいですね。ちょうどかつての日本とソビエトみたいです。
−−パラノイドは意識が集合体の様ですね。
■ そう個性が無くて、ですから意識してやった訳じゃないけれど前回も今回もコマンダーが「突撃しよう」と好戦的意見を言うと副官がそれを咎めるんじゃなくて補うみたいに「それは不利です」と言う。戦う事を嫌がっているんじゃなくて、どういうふうにやったら効率の良い戦闘ができるかというセリフですよね。そういうセリフ以外に人間芝居という部分が無いんです。逆にソルノイドは自意識があって、簡単に言うと人間味がありますね。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.69
ソルノイド軍は進撃軍と防衛軍に大別される攻防分離の縦型組織である。進撃軍は各方面隊を単位に、防衛軍は母星を含めた各惑星を単位に構成される。最高司令官は総統ジャーニー。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.60
【ソルノイドの組織編成について】
ソルノイド軍は第0星系第4惑星、母星マーサスに軍最高指令総局と軍参謀総局を置いて進撃軍(第6惑星に軍司令総局を置く)と防衛軍(第3惑星に軍司令総局を置く)に大別される攻防分離の縦型組織である。進撃軍がテリトリーを進撃・奪取、惑星を活性して、防衛軍が惑星を開発・駐留、テリトリーを防衛する。防衛軍は各惑星を単位に編成されているが、テリトリーの進撃・奪取を続ける進撃軍は各方面部隊を単位に編成されている。
パラノイド軍のテリトリーを進撃・奪取する進撃軍は軍政主義の象徴として全軍の優位にある。逆にソルノイド種は特に母星帰属の意識が無い為に母星防衛は防衛軍下の一組織として他惑星防衛と同程度の軍力である。
また、ソルノイド軍は種の性質から軍事圏の基盤を惑星等に求めるために、惑星活性・開発等の科学技術は兵器開発技術と共に軍参謀総局の直轄である科学総局で優先に研究されている。
【ソルノイド軍の役儀と階級について】
すべてが軍人であるソルノイド種は性能で各部隊(役儀)に、その性能で各階級に分類される。
部隊は戦闘部隊[soldier]と非戦闘部隊[nonsoldier]に大別される。約半数の隊員がサイボーグソルジャーで、約40%の部隊がCS部隊である戦闘部隊は対機戦闘・艦艇護衛が主務の攻撃部隊、対艦戦闘が主務で約80%の隊員がCSの突撃部隊、対地(基地)が主務の爆撃部隊、近年は完全自動判断機能のために管制部隊が兼務する場合が多い砲撃部隊、そして要撃等の特殊作戦が主務の特殊戦闘部隊等で構成されている。各部隊は数十の編隊によって構成されていて、作戦や戦況等によって戦闘機(宇宙・惑星戦闘)、戦闘機兵(宇宙・惑星戦闘)、戦闘艇(惑星戦闘)を選択する。
約20%の隊員がCSと戦闘部隊より小比率である非戦闘部隊も、隊員と同数のヘルプロイドが配備されている為に結局は機械部隊である。戦闘経験に乏しい隊員や戦闘能力に欠ける隊員も多い。偵察部隊、管制部隊、通信部隊の第1群、施設部隊、輸送部隊、補給・整備部隊の第2群、衛生・救護部隊、事務部隊・補助部隊の第3群に大別されていて、作戦や戦況等によって同群の部隊を兼務、転務する場合がある。また、この部隊編成は進撃群[ママ]を基準にしている為に防衛軍は他に惑星(基地)配属部隊等、部隊編成が多少異なる。
階級は一般隊員クラスの兵士[combatant]、作戦を指揮する編隊長クラスの下士官[sergeant]、部隊長以上クラスの士官[officiant]と大別される。総統と最高司令総局所属士官は神官[president]の称号も与えられて、軍政々務を司っている。
近年、増加を続けるCSは手術時の部隊や階級にあわせたタイプに改造されて、その部隊や階級に固定される。また、役儀や階級の思想は制服にも大きく反映される。
【ソルノイド軍の艦隊編成について】
宇宙全空域を戦域とするソルノイド軍の主軍力は艦隊であり、その編成は艦艇群と機・兵群に大別される。
近年、ソルノイド軍の軍事思想が惑星破壊兵器や恒星破壊兵器の星系破壊兵器を開発、戦場に投入してからパラノイド軍のテリトリーの進撃・奪取からパラノイド種の殲滅へ変改してきた。惑星戦闘は戦闘艇や機兵の降下攻撃から砲艦の機動攻撃へ、宇宙戦闘は戦闘艦や戦闘機・兵の機動艦隊から星系破壊兵器や巨大砲艦の巨砲巨艦々隊へ、兵器開発・運用や艦隊編成も移行した。
艦艇群は、艦隊の主戦力で光速航行によって機・兵群以上の機動攻撃力を有する各級の戦闘艦、艦隊の中枢司令部となる旗艦、旗艦・母艦や星系破壊兵器等の巨大兵器を護衛する護衛艦、機・兵群を輸送・補給・整備して機・兵群を誘導する戦闘母艦、兵器や食糧・物資を多量輸送・補給する輸送・補給母艦、惑星戦闘で軌道攻撃する砲艦、惑星の調査・活性・開発や兵士を輸送する巡恒艦(編註・スターリーフも含まれる)、奇襲・偵察等や機雷を敷設する駆逐艦等で編成されている。
戦闘艇の機動艦艇、近年は巨大砲艦や巨大兵器の巨砲巨艦艇等、艦艇群が艦隊の主戦力となるソルノイド軍では、機・兵群は艦載戦闘支援群という要素が強い。しかし戦闘本能の強いソルノイド種には欠くことのできない戦闘のための戦闘群でもある。機・兵群は、対機戦闘・艦艇支援が主務の戦闘攻撃機(対機戦闘機兵、戦闘攻撃艇)、対艦戦闘が主務の戦闘突撃機(対艦戦闘機兵、戦闘突撃機)、対地(基地)戦闘が主務の戦闘爆撃機(対地戦闘機兵、戦闘爆撃機)で編成されている。戦闘機は宇宙戦闘と惑星戦闘でタイプが異なり、戦闘機兵は降下用ポッドの使用で両戦闘に運用できる。戦闘艇は惑星戦闘だけの運用である。他に哨戒・管制機(兵、艇)、偵察機(兵、艇)等がある。
この艦隊編成は進撃軍を基準にしているために防衛軍は他に衛星等、艦隊編成が多少異なる。
■宇宙で戦い続けている〈ソルノイド〉と〈パラノイド〉の戦域は何光年も離れた多数の星団まで及んでいる。その戦闘で失われていく生息地(テリトリー)を補うために〈ソルノイド〉は《惑星活性化計画》を立案した。この計画は、例えば《月》のような不毛の星を彼女達が生息可能な美しい星に変えるという超科学で、活性化装置(アクティベーター)と称される装置によって行われる。第9星系(原始の太陽系)の第3惑星ティーラーの衛星カオスも不毛の星であったが、この計画によって緑の星と化した。しかし、彼女達のこの人工の新天地も、敵対種族〈パラノイド〉との星間戦争の戦場となってしまったわけである。
●誕生した星が、〈ソルノイド〉のようなヒューマノイドタイプの生命の生息に適した星となる確率は実に低いんです。彼女達はその超科学で目的とする惑星を自分たちに適した生活環境に変えるための手段を得るに至って、このような人工の新天地を宇宙に14ヶも作りました。しかし、それらはことごとく敵対種族〈パラノイド〉との星間戦争で戦場になってしまった。この物語の中で唯一といっても良い生産的行為が、この惑星活性化計画です。
彼女達が地球へ辿り着く前にやって来た衛星カオスは、いま我々人類が宇宙へ第一歩を記した《月》と称される天体です。時間軸のどこに意識を置いて考えるかですが、宇宙からやって来た種族が月を経て地球へ到来、その末裔である我々人類が月を経て宇宙へという構図を作りたかった為の設定で、《地球》はこの物語では単なる折り返し地点に過ぎないということです。
元は行政区があった場所だが、緊急時の脱出艇としての機能を持っていた。キャティはG.O.R.N.の復活を察知し、6人の少女を市民の中から選出、架空の情報でこの12区へと導き、宇宙へと脱出させた。何もわからぬままともどう少女達を乗せた脱出艇の行方は、航行用コンピュータ“アトラス”だけが知っている…。
第9星系第5惑星に擬装されたソルノイド軍恒星破壊砲ダミアは、軍参謀総局の直轄である科学総局が先に開発した惑星破壊兵器のデータを基に開発した超絶対兵器である。星系破壊兵器と総称する恒星破壊兵器と惑星破壊兵器は、パラノイド種の完全殲滅を目的に開発した絶対兵器である。戦場に初投入してから現在までソルノイド軍の科学力と軍事力の象徴である。恒星破壊兵器は恒星を破壊、その星系を消滅させる。敵軍のテリトリーを奪取する惑星破壊兵器から敵種を完全殲滅する恒星破壊兵器へ、ソルノイド軍の軍事思想は兵器の進化によって変改した。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.54
第9星系の第5惑星公転軌道上に存在する恒星破壊砲。直径500kmに達し、フルオートで機能する最終兵器。恒星を破壊し、その太陽系自体を完全に消滅させる恐るべき砲。
『アートミック大図鑑1』p.87
“種族融合計画”を一任されたパラノイド親衛艦隊の旗艦。全長200m、地上においては外装をすて、ディノサートとなって機動する生きた戦艦だ。
『アートミック大図鑑1』p.78
地球を離脱するオービターが大型化した為、それを加速させる外部ブースター、及び燃料タンクも極めて巨大なものとなっている。基本的な設計思想は20世紀のスペースシャトルのそれを完璧に踏襲しており、その為打ち上げ方式も、シャトルと同じ垂直上昇型の形式を取っている。
地球重力圏を離れた脱出用シャトルは、月・地球間のランデブー地点OX−12に向かい、そこで信号を送りつつ、火星基地からの回収作業を待つ。このタイプのシャトルに限らず、各地の戦闘区画から飛行可能なシャトルが作戦に参加すると思われた。そして、サンディ達ゲリラ兵や、ドミノフ、ネルソン等軍人達の身を捨てた努力の結果、無事宇宙へ発進してゆくのである。
戦闘艦ダモスの地上機動形態。全ての外装甲を捨てさり、4脚で進攻する。中枢にはコマンダーを取り込んだ恐獣兵器。全身から全方位にレーザービームを発射する。
『アートミック大図鑑1』p.75
ネビュラート大佐が種の消滅した後も、ソルノイドの数億年に渡って築き上げたテクノロジーを残そうと記憶させた一辺3cmのチップである。チップはシルディ達の手を経て第9星系第3惑星ティーラーの衛星カオスへ届けられる。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.54
ソルノイド軍CS用対艦戦闘機兵デトネイターはサイボーグソルジャー用に開発した戦闘機兵である。未完全ながら思考操縦機構と自動判断機能によって絶大な戦闘能力を発揮する。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.38
ソルノイドのサイボーグ・ソルジャー用対艦機兵。サイボーグソルジャー1名を内蔵し、主に敵艦内での破壊工作を行う。対艦機兵ブロン−Dの後継機として開発された機兵である。
情報処理や作業補助、その他雑用までこなす万能ヘルプロイド。Toil-2型。
『アートミック大図鑑1』p.141
トイルは半分目をって[ママ]、空(うつろ)な目つきで音も無くマンションを彷徨きまわっていて気が付くと居たり居なかったりする園田(健一)君がモデルです(笑)。園田君の起きた時の顔がああいう感じですね(笑)。
『ガルフォース・ムック』p.49
ソルノイド親衛隊の非戦闘艦艇群の防衛と哨戒・偵察など、広範囲な運用を目的に開発した戦闘機である。その為に機動力は優れるが、攻撃力は他機種の戦闘機と較べてやや劣る。
単座の戦闘攻撃機。哨戒、偵察などの広範囲に活用できる機体。前方に4門のビームカノン、機首下に回転ビーム砲を備えた高速戦闘機である。
『アートミック大図鑑1』p.100
親衛隊長コマンダー・ドール。パラノイドとの種族融合計画“ミッション21”のデータ奪取の為、自軍を全滅させた。
実体を有さぬパラノイドの中で司令官としての最もオーソドックスなフォルム。ケープの下には人間的な骨格を持つが、実体は液体であった。
『アートミック大図鑑1』p.76
サンディ達が拠点とする、オーストラリア大陸の東側代表者。百戦錬磨の軍人を思わせる風格ある人物である。火星から送られた暗号通信を解読し、会議の席で発表した事により、東西両軍の脱出計画を発動させるきっかけを作った。
国境を越え団結しようと説くサンディの言葉を一度は理想論だとなじるが、身を捨てて民間人を助けようとする彼女の行動を知り、自らホバークラフト隊を指揮し最前線へと向かう。
西側と手を組んだタッチダウン戦作[ママ]により、見事敵飛行空母を撃墜した。サンディ達と共に、地球に残る。
ソルノイド総統親衛艦隊母艦トラバーサー。全長10.2kmという巨大な宇宙要塞とも言える大型艦。光子弾による集束発砲はその一撃で数十隻の敵艦を破壊する威力を持っている。
パラノイドの戦闘兵器中、最もオーソドックスな0G、0気圧下用戦闘兵器。
『アートミック大図鑑1』p.81
液化したパラノイドソルジャーを注入することによって機能する万能戦闘機兵。航行時と戦闘時の2形態に変化する。
『アートミック大図鑑1』p.94
世界的権威の物理学者。月面で発掘された異星人のものと思われる宇宙船からのデータ収集を行う。彼は、これこそ人類発生の答えを得るカギだと信じていたが、不幸にもその中に詰まっていたのは超破壊兵器の記録の数々であった。
各国は彼の制止を無視し、先を争ってサイバーロイド(=パラノイド)の復元にとりかかる。その結果、世界は破滅の坂道をころがり下ちる[ママ]事になるのである。
ドミノフと意見を対立させる西側の代表者。自分達のシェルター都市近辺での東側の戦闘行為に、断固抗議を申し出る。
地球が現在の姿になったのは東側のせいであるといった含みのある言葉を吐き会議を混乱させるが、何万という一般市民を保護しなければならない立場から、神経過敏になっている様にも思える。
ドミノフと同じく、取り残されたサンディ達の事を知り、戦車隊を率いて戦場に急行する。タッチダウン作戦では、自ら損な配役を買って出ており、根っからの疑心暗鬼な人間ではないところを見せた。サンディ達と同様、地球に残る。
身長2mを超える男。その体はほとんどの部分が人口部品で構成されたサイボーグである。元々は、サイバーロイド部隊の中枢に位置し、その統制をとるために造られた彼らだったが、MMEが反乱を起こし、人間に危害を加える様になってからは素手でサイバーロイドに立ち向かえる貴重な存在となった。
性格は温厚で友情に篤い。不言実行の、いかにも軍人気質といった風情である。
つまらないエゴイズムを捨て協力し合おうというサンディの呼びかけに賛同し、仲間の一人となる。子供好きという一面も合わせ持つ、ヒューマニズム溢れる存在である。
数少ない純血のユーマン。かつて人類に対して戦争を起こした指導者“ジェノバ”の末裔。人類を抹殺し、再びユーマンだけの世界を築こうとする狂気の革命家。だが、その裏には復活したG.O.R.N.がおり、その肉体をG.O.R.N.に支配されてしまう。17才。
その一撃で惑星を破壊する強力なプラズマシューター。
『アートミック大図鑑1』p.86
▼『ETERNAL STORY』では、恒星破壊砲(劇中では星系破壊兵器と呼称)としてエグザノンの画面にのみ登場。『DESTRUCTION』では冒頭に登場してパラノイド母星スティェメンズ−01を吹き飛ばす。『STARDUST WAR』では最終戦争に複数投入され、その恐るべき破壊力を見せつけながら相討ちの形で破壊される。
ドミノフの副官と思われる男。ドミノフの命令により、火星基地より入電した暗号通信を読み上げる。バイカルと共に地球に残ったかどうかも定かではない。
MBTを駆り、MMEの繰り出す新型マシンに挑む男。仲間の死も、それが自分に課された試練と考え、それを糧に明日を生き抜いてゆこうとする。ある意味ではノートン以上の軍人気質(それも恐ろしく旧世代の)である。
落ち込むサンディにも、馴れ合いの言葉をかける様な事はせず、本人の自覚による再起を待つ素振りを見せる。
戦車乗りとしてはベテランクラスには及ばないものの、持ち前の粘りと判断力で克服してゆくタイプである。サンディに対し、どういう気持ちでいるのかは不明だが、地球を見捨てる事が出来ず、地上に留まる。
■新天地カオスは破壊されて、宇宙で戦い続けた〈ソルノイド〉と〈パラノイド〉の歴史の史跡は消え去った。そして、週休の悠久の時間が流れていく。
1986年の夏、今も世界のどこかで起きている紛争や争い事とは無縁な世界がここにある。かつて、大宇宙で起きた戦争の火中[ママ]にいた彼女たちに良く似た少女達がこの街に生きている…。
●part1のラストに約10秒の黒味を挟んで出現する現代の原宿の竹下通り。
生存の為の戦争の火中[ママ]で翻弄された少女達が、何故かこの平和な街に生きているというシチュエーションの真意はあまり具体的に語りたくないんです…。これは頭で考えるものでなくて、どちらかというと感覚で受け取って欲しいメッセージなんです。
感覚で感じてもらいたいシーンですね。
【パラノイド種について】
パラノイド種は不定形の種で、優れた機能を有する一種が結合・分離して種を存続させる。母星はスティェメンズ星団スティェメンズ−01。
生命(種)の源泉である恒星を中心に生活圏(テリトリー)を拡大するパラノイド種は、その恒星(星系)を防護して、恒星(星系)を破壊しようとする敵種・ソルノイド種を絶滅しなければならないという共通思想が軍政主義を築いた。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.74
■〈パラノイド〉の母星はスティメンズ星団である。彼達の本体はコバルトブルーのゲル状の原始的形態であって、特定の形態を有さない。通常は全長約2mの人工のフレームボディに合体して、自体はその筋肉的機能を行い実体を成す。戦闘時は更に巨大な全高約4mのドローンと称される万能戦闘兵の体内に注入されて、その体液と化して行動をとる。
戦闘行動が彼達の生活のすべてであって、宇宙における生存戦闘に対して〈パラノイド〉はひとつの意識体となって行動している。種族のための自己犠牲的精神は有するが、いわゆるヒューマニズムな慈愛は無い為に〈ソルノイド〉との恒久戦争に疑問を抱く存在はいない。戦闘時の作戦上の戦力を兵員何人・何個大隊と称さないで、何バルブ(攻撃力の単位)と称するなど個体・個性等を認識していない。目的・目標のためには種族単位で行動する。彼達の戦闘は敵対する〈ソルノイド種〉を殲滅するまで続けられる。
●〈パラノイド〉は主人公たるガルフォース・ギャルのイメージの対象[ママ]として生まれたキャラクターです。しかし、いかにも‘噛みつき’そうなモンスターでなくて、落ち着いて‘物静かな’司令(コマンダー)達が〈パラノイド〉の本来の姿です。意地や嫉妬といった感情に走らない冷静で不敵・不気味なキャラクターです。語源は超越・異性体等を意味するpara等に由来しています。
デザイン期間については原作を一緒に描いていたんで、その辺で仕事的に詰まっちゃった部分がありますね。それと絵コンテも並行しちゃったし。原作と絵コンテをやってデザインもやったから個人の限界というか、独りよがりになった部分がありますね。
ソルノイドとパラノイドのメカのフォルムの違いは、敵と味方としてよく使う手というのが直線と曲線なんだけれど、パラノイドは丸みがあってソルノイドは直線ぽい。あと真上から見ないと分らないんだけれど縦長と横長とか矢印型と逆矢印型だという、味方も逆に見ると敵になる(笑)。これは主義・主張が違うからという単純な発想なんです。スターリーフも含めてソルノイドの戦艦は三つのブロックに分れていてアングルによって全然シルエットが違っちゃうんです。まあ立体だと情報量が多いからそういう面白さを出せるんだけれど、絵になると、パースを自分で描いてみると凄く大変なんですよね(笑)。パラノイドのメカは、例えばダモスは蛾とか、機械自体が有機生命体なので甲殻類や昆虫類などの生きた外骨動物をモチーフにデザインしました。
『ガルフォース・ムック』p.48 「デザインについて」より
(前略)
−−なるほど。話は戻りますが、今回のひとつのストーリィポイントとなるソルノイドとパラノイド両軍の軍事思想はどういうふうに設定してあるんですか。
■ 存在としては大戦中の帝国主義に近い、罪悪感も無くて生きる為に戦う軍隊ですね。ですからソルノイドは必ず司令官が命令を下す時に文頭に「勇敢なるソルノイドの戦士たちよ」と美辞麗句を謳うんですけれど、そういうところの描写がポイントですね。パラノイドはちょっと違って戦闘本能で戦うみたいですね。ちょうどかつての日本とソビエトみたいです。
−−パラノイドは意識が集合体の様ですね。
■ そう個性が無くて、ですから意識してやった訳じゃないけれど前回も今回もコマンダーが「突撃しよう」と好戦的意見を言うと副官がそれを咎めるんじゃなくて補うみたいに「それは不利です」と言う。戦う事を嫌がっているんじゃなくて、どういうふうにやったら効率の良い戦闘ができるかというセリフですよね。そういうセリフ以外に人間芝居という部分が無いんです。逆にソルノイドは自意識があって、簡単に言うと人間味がありますね。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.69
パラノイド軍は母星防衛軍と各星系総軍と宇宙進撃軍に分別される軍域分離(星系単位)の横型組織である。最高司令官は総統ボーン。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.62
【パラノイド軍の組織編成について】
パラノイド軍はスティェメンズ星団、母星スティェメンズ−01に軍最高指令本部と正規隊全軍統合機関を置いて母星防衛軍(母星に軍司令部を置く)と各星系総軍(各星系に軍司令部を置く)と宇宙進撃軍(母星に軍司令部を置く)に分別される軍域分離(星系単位)の横型組織である。宇宙進撃軍が敵軍のテリトリーを進撃・奪取、敵種を殲滅して、各星系総軍が母星団を含む恒星(星系)を防護する。これは恒星を軍事圏の中心にして編成された攻防一体の組織である。特に幾数の恒星を有する母星団・スティェメンズ星団への帰属意識は強く、母星防衛は全3軍の一軍として編成されている。
また、その軍事思想のために星系破壊兵器(特に恒星破壊兵器)等の絶対兵器の開発技術は現在も依然としてソルノイド軍より遅れている。
【パラノイド軍の役儀と階級について】
パラノイド種はその性質の為に個別の認識が無く、部隊(役儀)も階級も無い。司令系統の合理管理の為に情報量が多く知力の優れた者が指揮を執り、作戦や戦況等によって役儀を決める。その為に組織は横型となり、階級も一般戦闘員[soldier]クラスの兵士[combatant]と戦闘司令官[commander]クラスの士官[officiant]という簡略な構成である。ソルノイド軍の同族意識以上に同種・同体意識という集合体的思想が確固としてこの組織を保たせている。
総統は最高司令官と最高執政官を兼務して、この組織から隔てられた位置に存在する。
【パラノイド軍の艦隊編成について】
宇宙全空域を戦域とするパラノイド軍の主軍力は艦隊であり、その編成は艦艇[battleship]群と機兵[battlemecha]群に大別される。
パラノイド軍の兵器開発・運用や艦隊の基本編成は種の性質を生かした兵士兵器一体の機動艦隊である。恒星(星系)の防護とその恒星を破壊しようとする敵種の殲滅から、近年は敵種を殲滅するために恒星(星系)の破壊へ、パラノイド軍の軍事思想は星系破壊兵器の開発、戦場投入によって大きく変改してきた。その影響で兵器開発・運用や艦隊編成も変改が求められている。
艦艇群は、艦隊の主戦力で光速航行によって機動攻撃力を高めた各級の戦闘艦、艦隊の中枢司令部となる旗艦、旗艦・母艦や星系破壊兵器等の巨大兵器を護衛する護衛艦、機兵群を輸送・補給・整備して機兵群を誘導する戦闘母艦、兵器や兵士等を多量輸送・補給する輸送・補給母艦、惑星戦闘で機動攻撃する砲艦等で構成されている。
戦闘艦と連携して機動艦隊の主戦力となる機兵群は、戦況等によって飛行体形と歩行体形に変形できる宇宙戦闘機兵[drone]、同じく惑星戦闘機兵[foreleg-drone]で編成されている。各戦闘機兵には作戦等によって様々なバージョンがある。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.74
ソルノイド軍、巡恒艦スターリーフの艦載機。強力なレーザー砲を8門持ち、コクピットには、脱出用の宇宙空間用戦闘スーツ“ストラグルスーツ”が内蔵されている。
『アートミック大図鑑1』p.70
▼スターリーフがパラノイド親衛隊の襲撃を受けた際、ルフィーとラビィが迎撃のため搭乗した機体。
パラノイドが所有する強力な惑星破壊砲。直径1.3km。推進機能は持つが、光速移動は不可能。複数の集中砲火をすることによって、恒星を破壊することも可能な最終兵器である。
『アートミック大図鑑1』p.102
▼劇中では描かれていないがソルノイド母星マーサスを吹き飛ばしたものと思われる。最終戦争に複数投入され、ΣN太陽系の第2惑星を破壊したほか、多数のソルノイド艦隊を飲み込みつつも宇宙の藻屑と消える。
地上用の中型戦闘兵器。光子弾ベイを背部に持つ。
『アートミック大図鑑1』p.81
惑星破壊砲の開発と同時に未来の終焉戦争による両種の消滅(相互確証破壊)を予測したコンピュータである。この予測された結果を回避する為に同隊は様々な回避方法を考案、思考した。
『完全版資料集 ガルフォース3』p.44
ルフィーの所属するソルノイド軍・アタッカーズの専用機。優れた戦闘攻撃能力と航続距離を誇る単座宇宙戦闘機。
『アートミック大図鑑1』p.69
ブロッサムに搭載されている戦闘艇(ウォークラフト)。完全外装甲を持つ単座戦闘機であり、宇宙空間でも戦闘可能。
『アートミック大図鑑1』p.75
ソルノイド軍長距離探査機。3名のクルーを乗せ星系単位の距離での探査活動を行うプローブ。優れたデータ分析機能を持つ。
緊急降下用ベースブロッサム(B級(クラス)降下用ベースD−1型(タイプ))は、通常は巡恒艦スター・リーフの一部として機能しているが、緊急時に限りスター・リーフの艦首を爆破、解放して脱出する。『ガルフォース・ムック』p.79
ソルノイド宇宙艦に内蔵されている惑星への緊急降下用基地(B級降下用ベースD1型)地上においての戦略的な中枢として機能する。自力にて地球型大気への突入を可能とする。
『アートミック大図鑑1』p.68
ブロッサムは花からデザインしたんですが、あんまり具体的になってもおかしいんですよね。あんまりファンタジックにならないように、逆に花と見えなければ見えないで通っちゃうぐらいシンプルな方がいいんではないかと思って。花びらにあたる4枚の太陽エネルギー受理版と着地した時にバランスを保てるくらいの、根にあたるノズルがついているだけですね。(柿沼秀樹氏・談)『ガルフォース・ムック』p.49
■スターリーフの心臓部であるレプリション炉が誘爆寸前と判断したコンピュータOX−11は、残った5人のクルーにスターリーフから脱出するように勧告する。損傷して航行不可能に陥ったスターリーフからラビィ、パティ、ラミィの3人が脱出艇ブロッサムで脱出する。彼女達の脱出直後にスターリーフは爆烈して宇宙に散った。
●「ガルフォース」は人類創世のドラマです。〈ソルノイド〉と〈パラノイド〉の殲滅戦争の中で、静かに行われた新種族創造の計画はひとりの〈ソルノイド種〉パティによって完成、我々人類へ受け継がれていく。彼女達のカオスへの旅は人類発生への旅であったわけです。ひとつの新生命が誕生するまでのプロセス《宇宙の葉(スターリーフ)から花(ブロッサム)の分離、そこへ雄芯を持って来る雄バチ(ドローン)、発芽する要素を内包して大地(ティーラー)へ落ち種(シード)大地に実を結ぶ新しい種族》を《花の生育→雄芯と雌芯の交配→種の落下→発芽》にオーバーラップさせたところもこの作品の主張です。
ソルノイド親衛艦隊に配備されている戦闘機兵。地球型大気の中でも優れた3次元機動力を発揮する機動兵器である。
▼ファクターP1(パティ)と新個体(少年)を回収するため、ソルノイド親衛隊がカオスに多数降下させた機体。
ソルノイド防衛軍対艦戦闘機兵ブロンクスは進撃軍と共同開発したブロンディタイプの最新型主力戦闘機兵である。自動判断機能を内蔵する戦闘機兵であるが、作戦等の為に操縦席もある。戦闘機兵は近年の著しい科学技術の発展と兵器の合理運用が合致しない為に、ストラグルスーツの発展した操縦型、ブロンディタイプの非操縦型、そしてCS用が混用されている。
『完全版資料集 ガルフォース2』p.50
対艦機兵ブロンシリーズの新鋭機。全高5m40cm、胸部にパイロットピットを有する宇宙空間用ロボット兵器。左右に強力なプラズマ砲を有する。
『アートミック大図鑑1』p.95
スターリーフ艦載用の対艦戦闘機兵ブロン−D。胸部にコクピットを有するが無人(フルオート)でも機能する。他に同タイプのブロン−B、ブロン−Gが存在する。
『アートミック大図鑑1』p.72
月から発掘された異文明のデータを基に建造されたプラズマ砲艦。全長921m。原子力ジェネレーター式プラズマエンジンで推進する。
『アートミック大図鑑2』p.78
ヘルプロイドは隊員を補助するために役儀機能別に開発したロボットである。自動判断機能を内蔵して司令部や艦艇等のコンピュータと連携した高性能型も多数配備されている。
西側のゲリラ兵士。特に秀でた才能は無いものの、物事を堅実に、一つ一つこなしてゆくタイプである。メロディに対し想いを寄せているが、そのそぶりは常に影から支えてゆく形をとっている為、それが表だって出てくる事はない。
MMEに襲われた会議場から脱出する際、愛するメロディを守る為、遂にその胸の内を告白し、絶命する。
その生涯は、あまりに果敢ないものであったが、彼の死は、それを目の当たりにしたメロディの、その後の人生に大きな影響を及ぼす事になるのである。
■十字型をした巨大な母艦アブソリュートの主。宇宙に点在する残存艦隊を集結させて、〈ソルノイド〉との最終戦闘に臨む総統ボーン。遂に〈パラノイド〉と〈ソルノイド〉の最終決戦の時が来た。老齢の太陽系ΣN(シグマ・ナース)に向かう〈パラノイド〉の主力艦隊…。
●part3「スターダストウォー」では両総統とも正面きっての全面戦争に踏み切ってしまいます。ボーンもジャニーも特別な個性を持った指導者でなくて、永く続き過ぎた戦争が生んだ戦う為(だけ)の両軍の意志の集合体と思ってもらうと解り易いと思います。
全パラノイドの総統ビッグボーン。全てはこのボーンの意志によって動くのだ。ボーン自体も実体は有さぬ液体生命体である。常に副官2名をしたがえる。
『アートミック大図鑑1』p.97