[GALL FORCE]というタイトルには、色々な意味がこめられている。
モデルグラフィックス誌連載時は『STARFRONT GALL FORCE』というのがメインタイトルになっており、『The Fighting Gallant Girls』というサブタイトルがついていた。「STARFRONT」は直訳して「宇宙最前線」という意味だが、「FRONT」には「戦場」「戦地」という意味もあり、「宇宙戦場」という解釈もできる。
また「GALL」というのは女の子の口語体である「GAL」と原作のサブタイトル「GALLANT(勇敢な)」を合わせた言葉だが、それとは別に「苦しい」という意味と「虫の寄生によって植物の葉や茎にできる虫コブ」という意味がある。作品中、主人公達は常に過酷な状況下で苦戦を強いられている。パート1において主人公達は戦艦スターリーフ(宇宙の葉)号からブロッサム(花)で脱出する。さらにラミィと少年は脱出機シード(種)に乗ってティーラー(大地)に降り立つ。また、ブロッサムとシードを内蔵したスターリーフに“接点”を持って飛んでくるドローン(雄蜂)という構図は、蜜を求めて飛んできたハチによって交配を行なう植物のそれをなぞっている。
「GAL」が接頭語につく単語の代表的なものに「銀河」を意味する「GALAXY」という言葉があり、これは、語源はギリシャ語で「ミルクの道」という意味もあるのだ。
最後に「FORCE」だが、これには単純に「力」という意味の他に「腕力」、また「軍勢」「軍隊」という意味を持っている。
パート1のサブタイトル『ETERNAL STORY』の「ETERNAL」という言葉は、「永遠の」「果てしない」という意味だが、これはつまり「NEVER ENDING」という意味でもあるのだ。すなわち「決して終わらない」のである。
「文明を持つ種族は果たして自己破壊から逃れることができるか」といった命題を人類は抱えているという。だが、全てが滅び去った後には、そこからまた新しい未来が始まるのである。カオスからティーラーに堕ちのびたラミィが、少年と共に新しい種族の起源となったように、歴史はまた繰り返されるのだ。
すなわち、「GALL FORCE」は「終わりのない破壊と創世のドラマ」であると言える。
以上の解釈から『GALL FORCE』のタイトルが持つ意味をふまえて作品に臨めば、作品が内包している制作者の本来の意図が見えてくるだろう。
「見よ!人類という“種”の行き先をみごとに洞察したロバート・ジャストロー先生の偉大なる3部作を!この書こそ“ガルフォース”を書く勇気をボクに与えてくれたのだ。」(柿沼秀樹氏・談)
※3冊読むのが面倒だ、という方には『ミトコンドリア・イブの贈り物 アインシュタインTV3』(フジテレビ編 双葉社)13ページ「人間は生命をつくれるか」同23ページ「継ぐのはだれか」をとりあえずお勧めします。
言わずと知れた、ジョージ・ルーカスの超大作スペース・オペラ。特に『DESTRUCTION』はルフィーの再登場の仕方やダミアのデザインなど、影響が色濃い。特別編はぜひ映画館で!