スパイ大作戦

"Mission: Impossible"

アメリカ作品 1966年〜1973年 

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“スパイ大作戦。
実行不可能な指令を受け、
頭脳と体力の限りをつくしてこれを遂行する、
プロフェッショナルたちの秘密機関の活躍である。”


         


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【出演】

ダニエル・ブリッグス(Daniel Briggs (1966-1967))〔第1期〕
  (スティーブン・ヒル(Steven Hill) 若山弦蔵
ジム・フェルプス(Jim Phelps (1967-1973))〔第2期〜〕
  (ピーター・グレーブス(Peter Graves) 若山弦蔵) 
               ※完全版ビデオの新録部分は麦人が担当
シナモン・カーター(Cinnamon Carter (1966-1969))
  (バーバラ・ベイン(Barbara Bain) 山東昭子
               ※完全版ビデオの新録部分は弥永和子が担当
バーニー・コリア(Barney Collier)
  (グレッグ・モリス(Greg Morris) 田中信夫
ウィリー・アーミテージ(Willy Armitage)
  (ピーター・ルーパス(Peter Lupus) 小林修
ローラン・ハンド(Rollin Hand (1966-1969))
  (マーティン・ランドー(Martin Landau) 納谷悟朗
パリス(Paris (1969-1971))
  (レナード・ニモイ(Leonard Nimoy) 納谷悟朗
指令の声
  (ボブ・ジョンソン(Bob Johnson) 大平透

【サブタイトル一覧】

〔第1期〕
第1話   核弾頭を奪え
第2話   売国奴を粛正せよ
第3話   セシューム138
第4話   武器弾薬を渡すな
第5話   偽造フィルムを暴露せよ
第6話   第4帝国を阻止せよ
第7話   誘拐に挑戦しろ
第8話   大量殺戮者
第9話   ヒットラーの遺産を奪取せよ
第10話  戦慄のスパイ養成所
第11話  列車偽装作戦
第12話  極秘情報を奪回せよ
第13話  甘きマイクロ回路
第14話  選挙戦にアタック!
第15話  二重替え玉作戦
第16話  録音ワイヤーは何処だ
第17話  ダイヤモンド作戦
第18話  シンジケートをばらせ
第19話  越境作戦
第20話  裏の
第21話  テレビ中継車
第22話  幽霊を呼べ!!
第23話  冷戦のダイナマイト
第24話  
第25話  暗殺者“レディキラー”
第26話  第3の
第27話  刑務所突破作戦(前編)
第28話  刑務所突破作戦(後編)

〔第2期〕
第29話  地下よりの脱出
第30話  トリック
第31話  脱出
第32話  対奴隷作戦(前編)
第33話  対奴隷作戦(後編)
第34話  暗殺計画に便乗しろ
第35話  未亡人は二度生まれる
第36話  偽造紙幣マシン
第37話  ヒスイの印章
第38話  両面陽動作戦
第39話  黒い破壊指令(前編)
第40話  黒い破壊指令(後編)
第41話  イメージをだぶらせろ
第42話  第2の防衛配置図
第43話  手!
第44話  焦土作戦
第45話  ストレートフラッシュ
第46話  殺人者の
第47話  毒には毒をもて!
第48話  第三の町
第49話  スリラー作戦
第50話  不死鳥を葬れ
第51話  鉄条網とリンチ
第52話  恐怖のリモートコントロール
第53話  奴を証人席へ!
第54話  スパイ交換作戦
第55話  酸素テントの中
第56話  二重スパイをでっちあげろ!
第57話  ニトログリセリン
第58話  一千万ドル強奪事件
第59話  幻の契約書
第60話  欺瞞作戦
第61話  密室の金塊
第62話  プルトニウム240
第63話  処刑作戦
第64話  ウィークポイントをつけ!
第65話  地下百メートルの円盤(PART 1)
第66話  地下百メートルの円盤(PART 2) 
第67話  ガラスの監房
第68話  金庫へ追い込め!
第69話  雲上のマイクロフィルム
第70話  奇跡のカムバック(PART 1)
第71話  奇跡のカムバック(PART 2)
第72話  甦ったプリンセス
第73話  
第74話  巨頭会議
第75話  幻の殺人
第76話  女スパイが燃える時
第77話  独裁宣言
第78話  生体実験
第79話  第3次世界大戦    1969/12/01
第80話  麻薬・PART1   1969/12/08
第81話  麻薬・PART2   1969/12/15
第82話  爆         1969/12/22
第83話  黒いファイル     1969/12/29
第84話  暗号解読       1970/01/05
第85話  移植手術を演出しろ  1970/01/12
第86話  盗まれた化学式    1970/01/19
第87話  時限原子爆弾
第88話  ロボット       1970/02/02
第89話  海の底で口を割れ!  1970/02/09
第90話  札束廃棄作戦     1970/02/16
第91話  死人に口あり
第92話  小型謀略工作員
第93話  暗殺路線
第94話  血の粛清
第95話  ニトロで脱獄
第96話  王家の血Part1     1970/03/30
第97話  王家の血Part2     1970/04/06
第98話  王家の血Part3     1970/04/13
第99話  空中ゲリラ
第100話 暗殺者には面(つら)がない
第101話 暗号名“K”をあばけ
第102話 ヤング・パワー
第103話 山師が公国を狙っている
第104話 死の監房
第105話 殺し
第106話 狂気のルート
第107話 暗殺スパイ「山猫」
第108話 大量殺戮兵器(デホミナント)
第109話 
第110話 殺しのセンター
第111話 スパイ狩り
第112話 素人スパイ
第113話 生きた研究ルート
第114話 死体は一切関知しない…
第115話 知りすぎた
第116話 死の商人
第117話 銃殺
第118話 黒い犯罪組織
第119話 
第120話 革命の黒幕
第121話 市長室乗っ取り
第122話 地雷原突破!
第123話 消えた汚染死体
第124話 偽装パーティー
第125話 暗号名“キタラ”
第126話 “怪物”粉砕作戦
第127話 血塗られた故郷
第128話 時間差で口を割れ
第129話 地底に消えたダイヤ
第130話 殺し屋を消せ!
第131話 死のロープウェイ
第132話 一千万ドルの拷問
第133話 隔離室で何が起こったか?
第134話 シンジケートから来た男
第135話 トリック脱獄計画
第136話 殺し屋製造工場
第137話 奇跡の心臓移植
第138話 自白テープ
第139話 400万ドルの差し足
第140話 
第141話 陸軍給与を奪回せよ!
第142話 皆殺し波止場
第143話 殺しのジェット空輸
第144話 恐怖の銃乱射
第145話 脱出請負業
第146話 第三次世界対戦勃発
第147話 市街大追跡
第148話 極秘指令地獄からの救出
第149話 国境を突破せよ!
第150話 対決!ハスラーの決戦
第151話 細菌兵器TOD−5
第152話 王冠すりかえ大逆転
第153話 暗殺目標変更!
第154話 架空殺人事件
第155話 毒ガス!全市滅亡の危機
第156話 500万$麻薬合成計画
第157話 戦慄“殺しの横顔”
第158話 将軍の仮面をはがせ
第159話 水爆仕掛人
第160話 カラクリを叩きつぶせ
第161話 殺人請負業
第162話 恐怖!人工大地震
第163話 
第164話 ブードゥー教の
第165話 時代逆行30年
第166話 指令なき作戦計画
第167話 暗殺計画ナイトフォール
第168話 空中大爆発
第169話 暴力協同組合
第170話 死を呼ぶカード
最終話   暗号名はC6


第1話 核弾頭を奪え

(Pilot)

“おはよう、ブリッグス君。
 サンタコスタの独裁者リオ・ドミンゲス将軍は、今度その司令部をナショナルホテルの中に構えた。ホテルの金庫室には反対陣営から持ち込まれた核弾頭が二つ収められており、その使用は時間の問題だという情報が入った。
 さて、ブリッグス君。君に与えられた使命はその二つの核弾頭をサンタコスタから無事に奪い出すことだ。例によって方法とメンバーの人選はすべて君に任せる。ただ、もちろん君もしくはメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局 は一切関知しないからそのつもりで。いつもの通りレコードの封を切って一分後にこの録音部分は変質する。
 では、ブリッグス君。成功と生還を祈る。”

リオ・ドミンゲス将軍(久松保夫) 富田耕生 他


第2話 売国奴を粛正せよ

"Memory"

“目的は、鉄のカーテンのかなたで再び世界に火をつけようとしているヤノス・カークという指導者を抹殺することだ。しかし、暗殺はまずい。毒を以て毒を制す。むこうの手で処分させるのが一番。そのため、ルビアンカ軍事刑務所の所長であるとともに、ヤノス・カークの部下として諜報活動を取り仕切っているドミトリー・ソスカ。この男にスパイをつかませて、カークが売国奴であるという偽りの情報を売り込む。そしてその情報を裏付けてカークを売国奴に仕立て、ソスカをしてカーク粛正に踏み切らせるため、我々はそのスパイ救出に全力をあげるふりをする。ところで、ソスカのところに売り込むそのスパイだが、第一条件はまず記憶力だ。”(ブリッグス談)

監視員(愛川欽也)
SA:Martin Landau as Rollin Hano
GS:ALbert Paulsen


第3話 セシューム138

"Snowball"

“こんばんは、ブリッグス君。
 写真はボラドール。過去200年間残虐をもって聞こえた悪名高い刑務所である。5年前に閉鎖されるまでここの所長として君臨していたこの男はジェラード・セフラ。今もって当時の看守とともに居残っている。所長はセシューム138とその化学式を持っており、もっとも化学式は所長の記憶の中にあるが、とにかくその二つをできるだけ高く売りたがっている。セシューム138というのはコストの安い核兵器製造の鍵となる物質なのだ。
 君の使命はこのセシュームと、所長の頭の中にある化学式を処分することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。このテープはあと5秒で消滅する。
 成功を祈る。”

ジェラード・セフラ元所長(家弓家正


第4話 武器弾薬を渡すな

"Odds on Evil"

“こんばんは、ブリッグス君。
 これは、プリンス・アイベン・コスタス。世界的に有名な賭博場を経営し、そこから財源を得ているささやかな王国の絶対支配者だ。コスタスは現在、石油で潤っている隣国に戦いを挑もうとしている。そしてそのため150万ドルで、このボーグマンという男から武器弾薬を購入しようとしており、その船はすでに彼の国に向かっている。
 ブリッグス君、君の使命はこの武器弾薬の購入をくい止め、かつまたそのための財源を断つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。あと5秒でこの伝達素材は変質する。”

ルーレットディーラー(城達也)


第5話 偽造フィルムを暴露せよ

"Action!"

“おはよう、シナモンさん。
 この男はミクロス・クラー。鉄のカーテンの向こうでは一番規模の大きいシネフォート撮影所の所長である。彼は政治的野心を満たすため、戦場で手に入れたアメリカのニュース映画フィルムをあたかもアメリカ軍将兵の残虐行為を写したフィルムのように作り替え、近くそれを世界各国の新聞記者団に公開しようとしている。もし公開されれば、わが国の平和攻勢にヒビが入る。
 君たちの使命は、この所長の意図を叩きつぶし、二度とこのような小細工ができないようにすることにある。例によって君たちのメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープの録音部分はただちに変質する。
 成功を祈る。”

ミクロス・クラー(大塚周夫


第6話 第四帝国を阻止せよ

"The Legacy"

“おはよう、ブリッグス君。
 写真の老人はヘルベルト・レイノール博士といって、ヒトラーの国家社会主義政党の熱烈な党員だった人物だ。そのため彼は戦後20年間ベルリン郊外の刑務所に入っていたが、近く刑期を終えて出獄のはこびとなった。そして出獄と同時に博士は、匿名のスポンサーから送られた往復切符により、娘といっしょに南米のポルタウベナに飛ぶことになっている。情報によれば、ポルタウベナにはレイノール博士のほか数名の旧ナチの幹部たちが向かっており、その匿名のスポンサーは、彼らを一堂に集めて再びナチの芽を世界に植えつけようとしているらしい。
 そこでブリッグス君。君の使命はこれらナチの亡霊どもの企みを未然に粉砕することにある。例によって君または君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音テープはあと10秒で自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第7話 誘拐に挑戦しろ

"The Ransom"

 ブリッグスの友人フォスターの娘、サンディがさらわれた。首謀者であるマフィアのボスは、目前に控えた裁判の重要な証人ゴーマンを引き渡すよう要求する。IMFメンバーはゴーマンの身柄を抑えるため、警察の厳重な警備の目が光るホテルに入り込む。

※このエピソードでは指令はなく、いわばブリッグスの私的な事件です。


第8話 大量殺戮者

"Operation Rogosh"

“おはよう、ブリッグス君。
 その男はイムリー・ロガッシュといういわば怪物的な存在である。彼は大量殺人によって社会を混乱に陥れるその方面のエキスパートだ。それは彼の犠牲になった北アフリカ、ポンベイ、リオデジャネイロの各地であるが、実はそのロガッシュがロサンゼルスに一週間ばかり滞在していることがわかったのだ。そして本国へ帰る明日の晩の飛行機の切符を買った。これまでの例から推して、ロガッシュが立ち去った後、ロサンゼルスから幾千人の犠牲者が出るものと当局はみている。
 そこで君の使命は、一刻も早くロガッシュの計画を突き止めるとともに、それを粉砕し幾千人の命を救うことにある。終わったらこのテープは処分してくれたまえ。成功を祈る。”


第9話 ヒットラーの遺産を奪取せよ

"The Legacy"

“おはよう、ブリッグス君。
 第二次大戦終了以来、連合軍司令部は隠されたヒトラーの個人財産を捜していたが、ついにその手がかりらしきものを探り当てた。ヒトラーをめぐる最高首脳四人の息子たちが、近くスイスのチューリッヒに集まるが、それはこの四人の青年たちがヒトラーの遺産を入手するためと思われる。彼らはその遺産をもとにヒトラーについで第四帝国を築こうとしているのだ。それはその一人で名前はポール・ボン・シュネール。アルゼンチンからチューリッヒに向かう。
 さて、ブリッグス君。君の使命は3億ドル以上と推定されるヒトラーの遺産を手に入れ、この四人の後継者たちに渡さぬことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。このテープはただちに処分してくれたまえ。成功を祈る。”

グラーフ(穂積隆信) ポール・ボン・シュネール(山田康雄) クーデリー(久松保夫)


第10話 戦慄のスパイ養成所

"The Carriers"

“おはよう、ブリッグス君。
 その男はヤノッシュ・パセックといって、鉄のカーテン内きってのアメリカ通として知られている。彼は訓練を終えた200人からの諜報員を集め、これを合衆国むけの特殊スパイに仕上げるため最後の磨きにかかっているのだ。われわれにわかっているのは、かれらが合衆国に対する細菌戦を計画しているのではないかということだけだ。
 そこで君の使命だが、このパセックのスパイ養成所に潜り込み、その計画を叩き潰すとともにパセックを再起不能にすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープは五秒以内に消滅する。
 成功を祈る。”

森山周一郎
GS:George Takei


第11話 列車偽装作戦

"The Train"

“おはよう、ブリッグス君。
 写真の人物はフェレンク・ラリアといって、民主主義と国民の自由のために長年闘ってきたスバデアの総理大臣である。現在ラリア首相は病あつく、余命いくばくもないが、彼亡き後は副総理のパベルがその地位と政策を継ぐものとされている。もしこの副総理のパベルが権力を握るならば彼は独裁政権を確立し民主主義勢力を粛清・追放する腹であり、それを知らぬのはラリア首相だけである。
 そこで君の使命だが、このパベルに次期政権を渡さぬことにある。例によって君たちのメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープは10秒以内に自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第12話 極秘情報を奪回せよ

"The Traitor"

“おはよう、ブリッグス君。
 エドワード・ヒューズはわが国の情報官であるが、反対陣営に寝返りを打ち、今その国の大使館に保護されている。これはヒューズが持っている極秘情報を我々が解読する寸前の出来事であり、彼はその情報を持って敵側に走ったのだ。情報の提供者はすでに死亡しており、ヒューズ自身は解読法を知らない。というわけで、その国のビクター・ベルソンという暗号解読のエキスパートが大使館に向かって出発したが、大使館側にはベルソンの顔はわかっていない。
 そこで君の使命だが、相手が解読しないうちにその極秘情報を奪い返すとともに、ヒューズの信用を失墜させ、大使館から合衆国当局の手に引き渡すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このレコードは5秒以内に消滅する。
 成功を祈る。”

コーラ(中村正


第13話 甘きマイクロ回路

"A Cube of Sugar"

“おはよう、ブリッグス君。
 それはビンセント・ディーンといってジャズ演奏家であると同時にわが方の優秀な情報員でもある。鉄のカーテン内への演奏旅行中にディーンは、仮に第三次大戦になった場合それさえあれば敵の攻撃計画の全貌がわかろうという、電子計算機のマイクロ回路を手に入れた。ところが彼はそれを連絡員に手渡す前に捕まってしまったのだ。彼の尋問には全東ヨーロッパの諜報網を動かしているセンコ・ブロービンがあたっているが、まだディーンの口を割ってマイクロ回路を発見するには至っていない。
 そこで君の使命だが、ディーンが口を割る前に彼を救い出すとともに、そのマイクロ回路を手に入れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープは五秒以内に消滅する。
 成功を祈る。”


第14話 選挙戦にアタック!

"Wheels"

“おはよう、ブリッグス君。
 近く行われるバレリア国の選挙だが、警察権力の支配する国粋党が自由党を圧して勝利を握り、やがてテロによる独裁政権をうちたてる公算が大きくなった。というのも、国粋党側がその勝利を確実なものとするために、第十二管区警察署にある選挙投票機に、ある種の細工をほどこしたという情報が入ったからである。
 そこで君の使命だが、その細工を発見し選挙の結果が民意を正しく反映したものになるようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

ミゲール・コルドバ[ローランにそっくりな本屋](マーティン・ランドー 家弓家正
(マーク・レナード )


第15話 二重替え玉作戦

"Shock"

“こんばんは、ブリッグス君。
 それはカール・ウィルソンといって、わが国との間に重大な協定を結ぶために、現在ある中立国へ派遣されている合衆国特命全権公使である。ところが、その男敵側諜報員ピーター・キリは、ウィルソン公使を誘拐しその後に公使の偽者を据えたのだ。キリの目的は、公使の国際的信用を失墜させ協定成立を妨害することにあると思われる。誘拐されたウィルソン公使は今のところ無事だが、こちらがへたに動いたが最後ただちに消されることは間違いない。
 そこで君の使命だが、ウィルソン公使を救い敵側諜報員キリの企みを封じるにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、これは5秒以内に自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

カール・ウィルソン公使,の替え玉ヨセフ・ゴート,の替え玉ブリッグス(久松保夫) ジョナサン・デービス外務次官(川久保潔) 保安長官(加藤精三


第16話 録音ワイヤーは何処だ

"A Spool There Was"

“おはよう、ブリッグス君。
 まず赤い電気をつけて、それから現像皿のカバーを取ってくれたまえ。
 さて、我々自由陣営に対する新兵器が開発され、その詳細をふきこんだ録音ワイヤーを手に入れた我が国の諜報員が、君が今見ているその湖まで来たと思いたまえ。おそらく彼はそこから、ボートで中立国側へ逃れようとしたにちがいない。ところがそこを秘密警察に咎められ、一時身を隠した。が結局まもなく発見され、逃げようとして射殺されてしまった。さて彼は、隠れているわずかな間に録音ワイヤーをどこかに隠したのだが、よほど巧みに隠したらしく、秘密警察が全力を挙げて捜しているにも関わらず未だに発見されるに至っていない。また他の国もその録音ワイヤーを狙ってスパイを送り込んでいるらしい。
 そこで君の使命だが、その録音ワイヤーを見つけてその国から持ち出すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このレコードの録音部分はただちに変質する。
 成功を祈る。”

/ウィリー バーニー/ 
秘密警察長官(森山周一郎) 大尉(小林昭二)


第17話 ダイヤモンド作戦

"The Diamond"

“おはよう、ブリッグス君。
 今君が見ているのはヘンリック・ダルバードといって、アフリカの小さな国ロンブワンダにおいて権力を握り、自らその国の首相を名乗る人物である。ダルバードの政治はまったくの独裁で、学校も造らず病院も建てず、しかもロンブワンダの200万国民はいつも飢えに苦しんでいるという有様だ。最近土着民たちが、国内のある所でダイヤモンドを発見したが、天然ダイヤとしては世界最大2万7000カラット近くあり、価格にして3億ドルはするだろうともっぱらのうわさである。首相ダルバードはこのダイヤを発見者たちの手から取り上げ、それを売却しその金で領土を広げようと計画している。
 そこで君の使命だが、ダルバードの計画をくい止めダイヤモンドを発見者たちの手に返すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープはただちに処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

大木民夫 イアン・マックラウド(中村正) 千葉耕市


第18話 シンジケートをばらせ

"Frame"

“おはよう、ブリッグス君。
 これはそれぞれ政府の要人が事故によって命を失った時の現場写真である。これら国会議員二人、州最高法務官二人の死には共通点がひとつある。いずれの場合もその後任者が犯罪組織に対してなんらかのかたちで媚態を示す点である。あらゆる合法的事業に手を染めたシンジケートは、今や政界にまで食い込んできたわけだ。これは合衆国のシンジケートを率いるジャック・ウェルマンの頭脳的所産であり、今のうちにくい止めなければならないのだが、表だっては彼に指一本触れることもできない。
 そこで君の使命だが、ジャック・ウェルマンの意図を粉砕することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのフィルムは、この機械を止め次第消滅する。
 成功を祈る。”

ティノ(千葉耕市) アル・スーチェック(大塚周夫) フランク・ベイツ(森山周一郎)


第19話 越境作戦

"Fakeout"

“おはよう、ブリッグス君。
 国際的麻薬組織のボス、アナスターズ・ポルトローニーは、名前をテッド・カーソンと変え、ある国に住んでいるが、その国と我が国は逃亡犯罪人引き渡し協定を結んでいないため、手出しできないでいる。
 そこで君の使命だが、ポルトローニーをその国から引っぱり出し、これを逮捕して合衆国へ送還することにある。ただし誘拐は政治的に見て好ましくないから避けること。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープは直ちに処理してくれたまえ。
 成功を祈る。”

/ウィリー/
アナスターズ・ポルトローニー/テッド・カーソン(ロイド・ブリッジス 中村正
駐車場係(富山敬) 支配人(久松保夫) 


第20話 裏の裏

"The Psychic"

“おはよう、ブリッグス君。
 写真の男アレックス・ローウェルは、大手投資信託の責任者であるが、今度スード航空の株の過半数を一手に収めるチャンスを得た。スード航空はNATOの秘密兵器を生産している、ある国の会社であるが、ローウェルはその株券を横領、つまり自分名義にしてそれを持ってわれわれの手の届かぬ南米へ移ったのだ。どうやら彼はスード航空の極秘のパテントを売ろうと考えているらしい。そしてそれを狙っているのが、非友好国の諜報員ヤン・ボーニッツである。
 そこで君の使命だが、ローウェルが極秘パテントを売り出す前に彼の意図を粉砕しスード航空を牛耳ることができぬようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこの録音はスピーカーを元に戻してから5秒以内に消滅する。
 成功を祈る。”

アレックス・ローウェル(バリー・サリバン 森山周一郎)
羽佐間道夫


第21話 テレビ中継車

"The Confession"

“おはよう、ブリッグス君。
 右手の写真はアンドレア・ソロウィックといって合衆国へ来た共産圏通商使節団の一人である。そして昨日、ソロウィックは上院議員ウィリアム・タウンゼン暗殺容疑で逮捕された。このためタウンゼンを支持していた反共の急先鋒R・J・マクミランは共産圏との関係を一切断つべしと気勢を上げているが、今共産圏との外交を打ち切ればただちに冷戦に火がつくのは明らかだ。ソロウィックは本国の命令でやったと言っているが、当局はそうではないと確信している。
 そこで君にこの当局の確信を立証してほしいのだ。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのテープは直ちに処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

看守(富田耕生


第22話 幽霊を呼べ!!

"Zubrovnik's Ghost"

“おはよう、ブリッグス君。
 マーサ・リチャーズ博士をおぼえてるね。二年前彼女は休暇でオーストリアへ行き、カート・ズブロニック博士と結婚、そのままアメリカへ帰らず、オーストリアで夫とともに重要な研究を続けていたが、昨年夫のカートは自宅の研究室で炎に包まれて焼け死んでしまった。夫の死後もマーサは研究を続けているが、最近になってその報告をしてこなくなったのだ。これは彼女のそばにシグマン・ポルジャックというこの男がついており、鉄のカーテン内に引っ張ろうと働きかけているためと思われる。これが普通の男なら事は簡単だが、ポルジャックは霊媒であり、夫カートの霊がその口を借りてそうしろと勧めているから始末に悪い。
 そこで君の使命だが、マーサを鉄のカーテン内にやることなく、我が国のために研究を続けさせることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこのレコードは直ちに処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

/シナモン ウィリー/
シグマン・ポルジャック(久松保夫) アリアナ(麻生美代子


第23話 冷戦のダイナマイト

"The Trial"

“おはよう、ブリッグス君。
 検察官であり秘密警察の長官であるヨセフ・バーシュは、東ヨーロッパにおける危険人物の一人である。彼はまた冷戦に火をつけようとする一派の闘士であり、共存派の副総理アントン・クドノフと鋭く対立している。バーシュは目下、無実のアメリカ人に罪をなすりつけて逮捕しようと計画しており、この裁判を世界各国に公開して合衆国を刺激するとともに己の勢力拡張を図ろうとしている。そのためそれに相応しいアメリカ人を物色中である。バーシュのこの計画が成功するや、無実のわれわれ同胞が犠牲になるばかりか、世界の平和は重大な脅威にさらされることになる。
 そこで君の使命だが、バーシュのこの計画を封じ、二度と政治的危機を引き起こさぬようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なおこの録音は5秒以内に消滅する。
 成功を祈る。”

/シナモン バーニー/
バスケイ(小林昭二)


第24話 生贄

"Elena"

“おはよう、ブリッグス君。
 エレナ・デルバーラはわれわれの諜報員である。エレナの国とわが国とは友好関係にあるが、その国に侵攻している敵勢力の動向を知らせてよこすのが彼女の任務である。ところが最近、彼女の諜報活動に不審な点が見え始めたのだ。たとえば、先週エレナはマイクロフィルムを送ってきたのであるが、それは敵側のものではなく、自分の国の国防上の秘密を写したものであった。
 そこで君の使命だが、このエレナ・デルバーラの挙動不審の原因を突き止めるとともに、このまま彼女に諜報活動を続けさせていいものかどうかを判断することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。このテープは直ちに処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

/シナモン バーニー ウィリー/
エレナ・デルバーラ(池田昌子) ギュスターボ・フォルチュナ大統領(吉沢久嘉


第25話 暗殺者“レディキラー”

"The Short Tail Spy"

“おはよう、ブリッグス君。
 敵性国家のふたつの諜報機関が今わが国で勢力争いを演じている。争いの焦点は、最近わが国へ亡命してきたこの人物、ナポルスキー教授の暗殺である。あと6日で教授はある学術会議に出席することになっており、暗殺者たちはそのチャンスを狙っている。これはアンドレ・フェチコフといって、新興の民間諜報機関に属し、暗殺にかけては自他ともに許す第一人者であって、古くからある陸軍情報局を代表するこのシテメンコ大佐よりはるかに危険な存在だと当局は見ている。
 そこで君の使命だが、暗殺をくい止めてナポルスキー教授を救うとともに、暗殺者アンドレ・フェチコフおよびシテメンコ大佐を再起不能の状態に陥れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

/ウィリー ローラン/


第26話 第3の壁

"The Reluctant Dragon"

“おはよう、ブリッグス君。
 それは、ヘルムッド・チェルトフ博士といって鉄のカーテン内におけるロケットの権威である。一年前、博士の妻カレンが西側に亡命、博士もすぐその後を追う予定であったが果たせずに終わり、それ以来博士は警察長官ヤンコフスキーの厳重な監視の下にある。チェルトフ博士は目下、単純にして優秀なロケット特殊誘導装置を研究中であり、これが完成の暁には東西勢力のバランスは完全に崩れ去る恐れがある。
 そこで君の使命だが、博士の研究が向こうの政府に知れぬうちに博士をその国から連れ出すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分してくれたまえ。
 成功を祈る。”

/シナモン ウィリー/


第27話 刑務所突破作戦(前編)

"Old Man Out"

“おはよう、ブリッグス君。
 枢機卿アントン・ボセックは80歳という高齢と老衰にもかかわらず、その国の自由主義運動のリーダーとして活躍しておられた。ところがこのほど、現政府の打倒を図っているという疑いで逮捕され、通りいっぺんの裁判で有罪にされてしまったのだ。ボセック枢機卿は、目下市の中央公園に隣接するこのソラブノ刑務所の一番上の階にある監房に収容されているが、ソラブノ刑務所は厳重な点で東ヨーロッパ随一を誇っており、脱走した者は一人もいない。
 そこで君の使命だが、この刑務所からボセック枢機卿を救い出すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープの処理は係の指示に従うこと。
 成功を祈る。”

大佐(加藤精三) トスク二等兵(愛川欽也)


第28話 刑務所突破作戦(後編)

"Old Man Out"

“現政権の打倒を策謀したかどで逮捕され、有罪が決定。刑の執行を目前に控えた自由主義運動のリーダー、ボセック枢機卿の救出が今回の私たちの仕事である。難攻不落を誇るソラブノ刑務所にも、たったひとつ乗ずる隙があった。市の中央公園と境を接っしているという点である。そこに目をつけた私たちは、急ごしらえのサーカス一座を組んで刑務所に接近するチャンスをつかんだ。”(ブリッグス談)


第29話 地下よりの脱出

"The Survivors"

“おはよう、フェルプス君。
 カーデル博士とストナー博士は、ある特殊爆弾を開発中の三人グループのうちの二人であるが、このほど二人は奥さんともども誘拐されてしまった。誘拐したのは敵の諜報員エリック・スタバックである。しかし第三の科学者ロバート・ウェブスター博士が欠けては特殊爆弾の製法がわからぬ以上、次に敵は当然ウェブスター博士を狙ってくるに違いない。が、それが果たせぬとわかった時、誘拐された二人の命は重大な危機にさらされることになる。
 そこで君の使命だが、万難を排してストナー博士とカーデル博士、およびその奥さんたちを無事救い出すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

エリック・スタバック(アルバート・ポールセン 大木民夫) 
アントン・ユーボフ博士(ローレンス・デーン 穂積隆信) 
エドワード・ストナー博士(ジョン・マクリアム 羽佐間道夫


第30話 トリック

"Trek"

“おはよう、フェルプス君。
 危機に瀕した経済を立て直すため、南米の小国サンタレス政府はインカの財宝「金の工芸品コレクション」を売却することになった。が、財宝は運搬中にこの男ジャック・コールによって強奪されてしまったのだ。その後コールが逮捕されて地方刑務所に送られ、カルドーザ大佐の尋問によって奪った財宝の隠し場所の自白を強いられている。ところがこのカルドーザ大佐であるが、コールの自白を待って財宝を着服しようとしているのだ。
 そこで君の使命だが、財宝を捜し出すとともにカルドーザ大佐の意図を暴くことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

カルドーザ大佐(久松保夫)


第31話 脱出口

"The Bank"

”おはよう、フェルプス君。
 アルフレッド・ベルジックは、東地区にある人民銀行の支配人であるが、ファシズムの狂信者であり、密かにナチの再興をはかっている。彼は人民銀行の預金者で西側へ逃亡したい者に手を貸しているが、逃亡者はその後ひとり残らずようとして行方が知れず、その預金はベルジックの所有に帰してしまう。
 そこで君の使命だが、ベルジックの行為を阻止するとともに、ベルジックの所有に帰した3000万ドルを上回る預金がナチの再建資金に使われぬようにすることである。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

アルフレッド・ベルジック(久松保夫) ポール(小林清志) クットラー警備主任(富田耕生) ヘンクス(村松康雄) 他


第32話 対奴隷作戦(前編)

"The Slave"

“おはよう、フェルプス君。
 第二次大戦終了以来国連によって近東諸国の奴隷市場は廃止されてきたが、ここに例外がひとつ。これは、エル・カバールというペルシャ湾に面した小国で、その支配者ボルカは絶対専制君主であり、依然として毎年何千という奴隷を売買している。ボルカの奴隷供給源は、主にこのデ・グルートであり、隣接諸国の男女を誘拐しては奴隷にするため、近東の国際情勢はとみに緊張の度を加えるに至っている。
 そこで君の使命だが、この奴隷売買をやめさせるとともに、エル・カバールからデ・グルートとボルカの勢力を一掃することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

デ・グルート(森山周一郎)


第33話 対奴隷作戦(後編)

"The Slave"

“奴隷売買阻止のため、我々は現在国際司法委員をしているアキムを利用することにした。そして、国際刑事警察機構の警部に扮したローランが、プリンス・ファサールを介してボルカに接近する。と同時に、奴隷商人に扮した私が白人の女奴隷をエサに奴隷供給ルートであるデ・グルート一味に近づく。これが作戦の第一段階であった。”


第34話 暗殺計画に便乗しろ

"Operation-Heart"

“おはよう、フェルプス君。
 考古学の権威ベネット教授は現在ある国のクーデター計画の犠牲になっている。クーデターを画策しているのは、写真の左側の男、その国の警察長官ステファン・ゴマルクである。彼は友人でありかつ西側びいきの大統領であるルーリッチを暗殺し政府を倒そうとしているのだ。一方、誤って逮捕されたベネット教授はゴマルクの激しい尋問にあって慢性心臓疾患が悪化、今は厳重な監視の下病院のベッドにあえいでいる。
 そこで君の使命だが、ベネット教授を無事救いだしゴマルクの大統領暗殺計画を覆すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

ステファン・ゴマルク(仁内建之


第35話 未亡人は二度生まれる

"The Widow"

“おはよう、フェルプス君。
 これは、アレックス・クレズニックといって世界屈指のヘロイン密売業者である。クレズニックは、小アジア諸国のヘロインの全生産量を買い占め、これをフランスのマルセイユに密輸して大手筋のバイヤーにおろすという彼としては最大の取引を近く行う予定であり、このため資金面を助ける人物を仲間に入れた。名前をマーク・ウォルターといい、マイアミのあるナンバー銀行の支配人である。
 そこで君の使命だが、このヘロインの取引をくい止めクレズニックとウォルターの二人を再起不能にすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

アレックス・クレズニック(ウィリアム・ウィンドム 大木民夫
マーク・ウォルター(大塚周夫


第36話 偽造紙幣マシン

"The Money Machine"

“おはよう、フェルプス君。
 その男はウォルター・ダボリーといってアフリカにおける財界の大立者である。西側に友好的なアフリカの新興国ガレアにあるダボリー証券はその国の経済に対して隠然たる勢力をもっている。先週ガレア紙幣に使う紙が偽造紙幣のベテラン、タゴールに強奪されるという事件が起きた。タゴールの背後にはダボリーがいて、やがて偽造される紙幣を流す計画と思われるが、しかしダボリーがあまりにも大物であるため、容疑だけで逮捕できぬという現状だ。
 そこで君の使命だが、奪われた紙を回収し、ダボリーに再起不能の打撃を与えることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは10秒後に消滅する。
 成功を祈る。”


第37話 ヒスイの印章

"The Seal"

“おはよう、フェルプス君。
 過去25年間わが国は、小国ではあるが戦略的に重要なクワラルカートとの友好関係を結んできた。それは、そのクワラルカートの皇帝の印璽で、二千年を経たヒスイの像であるが、これが二週間前、美術品のコレクションで有名なアメリカ人実業家リチャード・タガートの手に入ったのだ。そこで昨日わが国政府は、クワラルカートに代わってその盗まれたヒスイの印璽を返還するよう求めたところ、タガートはこれを拒否してきた。しかしこのまま放っておけば、長年続いてきたわが国との友好関係にヒビが入り、クワラルカートを東側陣営に追いやらぬ限らない。
 そこで君の使命だが、このヒスイの印璽を手に入れ、それをクワラルカートに返還することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。
 成功を祈る。”


第38話 両面陽動作戦

"Charity"

“おはよう、フェルプス君。
 その男は名前をエリック・ヘイガーといい、慈善事業という美名にこと寄せて莫大な金を集め、そのほとんどを勝手に着服している。そしてそのヘイガーを助け、詐欺の片棒をかついでいるのは彼の妻キャサリンである。近くヘイガーは病院を増築するという名目で、100万ドルの金を集めようとしており、そのため富豪たちをフランスとイタリアの国境モンテインにある屋敷に招いて週末を過ごそうとしている。
 そこで君の使命だが、これまでにヘイガーが着服した何百万に上る金を暴き、偽りの慈善事業に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第39話 黒い破壊指令(前編)

"The Council"

“おはよう、フェルプス君。
 写真の男は、フランク・ウェインといってシンジケートのボスである。彼の率いる犯罪帝国は、わが国経済のガンとなりつつある。彼は賭博をはじめとする種々の社会悪を牛耳るばかりか、まともな事業にも広く手を染め、利益を上げている。最近ウェインはシンジケートの100億ドルに上る収益をスイスの銀行に預金する体制を整えたが、これはわが国がもつ金の国外流出を許すゆゆしき問題である。
 そこで君の使命だが、ウェインがその別荘に保管しているシンジケートの記録を手に入れ、それを関係当局に引き渡すとともに、ウェインとその組織に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第40話 黒い破壊指令(後編)

"The Council"

“シンジケートの帳簿はウェインの屋敷の隠し金庫に保管されていたが、そこでは入手困難とみた私は、上院調査委員長カール・デイリーに扮し家宅捜索を行って彼らを刺激した。危険を感じた彼らは予想どおり、帳簿を町にあるウェインの事務所に移したのである。と同時にウェインを捕らえた我々は、ローランをウェインに仕立て、シンジケートの内部に送り込むことに成功した。”(フェルプス談)


第41話 イメージをだぶらせろ

"Echo of Yesterday"

“おはよう、フェルプス君。
 写真の人物はマーカス・ヴォン=フランク大佐といって、最近復興した新ナチのリーダーである。そしてヨーロッパ随一の軍需工場を持つオットー・ケルマンは、その膨大な工業力をあげてヴォン=フランク大佐の支配下に委ねようとしており、これが実現すればその強大な経済力をバックに第二のヒットラー、ヴォン=フランクが誕生することは火を見るより明らかである。
 そこで君の使命だが、このオットー・ケルマンとヴォン=フランク大佐の暗躍を封じることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第42話 第2の防衛配置図

"The Spy"

“おはよう、フェルプス君。
 NATOのトップシークレット、ミサイル防衛配置図が二枚ではじめて完全なものになるように二つに分けられ、極秘のうちに二人の男によって近くNATOの会議が開かれるヨーロッパのある国へ送られた。ところがその一人が、フェリンシア・バーバラという敵側スパイの罠に落ち途中で配置図を奪われてしまったのだ。一方フェリンシア・バーバラは、もう一枚を手に入れるべく会議が開かれる国の国防相づき将校チアノー大尉を抱き込んだ。
 そこで君の使命だが、第2の防衛配置図が敵側スパイ バーバラの手に入らぬようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第43話 王手!

"A Game of Chess"

“おはよう、フェルプス君。
 半月前、ある東側衛星国の地下組織のために用意された、百万ドル相当の金塊がその国の憲兵隊に露見し接収されてしまった。そして今鉄のカーテンの背後に送り出されようとしている。そうなるとその国の民主主義運動は一時挫折のやむなきにいたり、自由への道はさらに遠いものとならざるをえない。ところでその男はニコラス・グロートといい、チェスの名手として輝かしい経歴を誇っているが、その美名に隠れて国際的な盗みをはたらいており、今言ったように金塊を奪うべく虎視眈々とその機会をねらっている。
 そこで君の使命だが、グロートの計画を封じ金塊を地下組織の手に返すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第44話 焦土作戦

"The Photographer"

“おはよう、フェルプス君。
 その男はデビッド・レディングといってわが国一流の写真家であるが、またここ数カ月の間に合衆国へ150人という大量のスパイを送り込んだ某諜報機関の手先でもある。昨日そのスパイの一人が捕まったが、72時間以内にわが国の人口を半減するほどの恐るべき肺ペスト菌を彼らが持ち込んでいるという以外何の情報もつかめない。レディングが発信し受信する暗号を解読できればスパイたちの所在を突き止めることもできるが、現在の所まだ解読するまでに至っていないのだ。
 そこで君の使命だが、大事にいたらぬうちに一刻も早く暗号解読の鍵を手に入れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第45話 ストレートフラッシュ

"The Emerald"

“おはよう、フェルプス君。
 某非友好国における合衆国通貨に対する強制的平価切り下げ計画を探知したわが方の諜報員が、その詳細をこの45カラットのエメラルドに託して送ろうとしたところ、それがあやまってこのビクター・トーマーという国際的兵器ブローカーの所有に帰してしまった。トーマーがこのエメラルドに隠された情報を知れば、これを己の利益に利用することは論を待たない。明後日トーマーはこのエメラルドとともにベイコシアからタンジール行きのクイーンオブスエズ号に乗船するが、同じ船にヨギ・ペトロージャンという非情をもって鳴らす敵側諜報員がエメラルドの秘める情報を奪うべく乗り込むのだ。
 そこで君の使命だが、このペトロージャンを排除してエメラルドを手に入れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第46話 殺人者の罠

"The Condemned"

 フェルプスの親友が殺人罪の濡れ衣を着せられて投獄された。フェルプスは友人を救うべく、ローランたちと協力して作戦を開始する。


第47話 毒には毒をもて!

"The Counterfeiter"

“おはよう、フェルプス君。
 レイモンド・ホールダーは一連の病院を経営するかたわら、わが国きっての薬品模造グループをも取り仕切っている。薬は効かぬばかりか時には有害で、人命を奪う模造薬を売りさばいては巨万の利益を上げているのだ。たとえば最近ではガント製薬が開発した卒中の特効薬デラトリンも、ホールダーがいち早くその模造品を市場に流したため本来の効果を発揮できないでいる。またそのためガント製薬では偽物を閉め出すべく新しい販売形式を考案中である。
 そこで君の使命だが、この新しいデラトリンが市場に出回らぬうちにホールダーをおさえることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

ホールダー(エドモンド・オブライエン 巌金四郎)


第48話 第三の町

"The Town"

※指令なし

先生(ウィル・ギアー 早野寿郎)


第49話 スリラー作戦

"The Killing"

“おはよう、フェルプス君。
 最近強力に実施している対暗黒社会政策に関連してわかったことであるが、その男バート・ゴードンは、かつての殺人請負業とまったく同じ組織を持っている。ゴードンは金のためとあれば何者であろうと正確無比にこれを抹殺し、犠牲者は常に行方不明ということになって、証拠も残らず死体も残らない。この殺人組織をあやつるのがゴードンであることは明瞭であるが、彼が直接手を下すわけではないので、われわれはこれを押さえることができない。
 そこで君の使命だが、ゴードンが殺人者であることを立証し、殺しを封じることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は直ちに処分すること。
 成功を祈る。”


第50話 不死鳥を葬れ

"The Phoenix"

“おはよう、フェルプス君。
 ある東側衛星国で、かつて警察長官として権力を欲しいままにしていたその男ステファン・プロフォシは、最近その国の党委員長により警察長官の要職から人民美術館の館長へ左遷されてしまった。西側陣営において発明され、極秘とされている特殊合金のサンプルを秘かに盗み出し、それをこのアブストラクトに隠し、それが明日美術館に到着する。プロフォシはそのサンプルを東側大国に進呈しその支持を得て昔の権力を挽回しようという腹である。
 そこで君の使命だが、特殊合金のサンプルを奪回しプロフォシの意図を粉砕するにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

プロフォシ(アムフ・クシェリン 川久保潔


第51話 鉄条網とリンチ

"Trial by Fury"

“おはよう、フェルプス君。
 その国の革新派を率いるマニエル・デルガドは最近、現独裁政権の犠牲となって刑務所に送られてしまった。そこでこの独裁政権に対する国内よりの彼のレジスタンス活動を助けるため、その男サントス・カルドーザは自ら罪を犯して獄に身を投じ、模範囚となって連絡係としての自由を確保している。しかしこのためカルドーザは他の囚人たちから密告者と目されるにいたり、身の証をたてることもならず、非常な危険にさらされている。
 そこで君の使命だが、真の密告者を指摘しカルドーザの身の安全を保証するとともに、彼らのレジスタンス活動を守ることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音部分は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

カルドーザ(マイケル・トーラン 広川太一郎


第52話 恐怖のリモートコントロール

"Recovery"

“おはよう、フェルプス君。
 昨夜、わが戦略爆撃機B52が鉄のカーテン内で墜落、その爆撃機にセットされたフェイルセーフ装置がバチリア研究所に押収されてしまった。研究所の所長はアメリカから亡命した物理学者シパードであるが、彼がこの装置の分解に成功すればフェイルセーフシステム即ちわが国の偶発戦争防止システムの全貌を知られてしまう。
 そこで君の使命だが、フェイルセーフシステムを取り戻すとともにシパードを連れ帰ることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。
 成功を祈る。”


第53話 奴を証人席へ!

“おはよう、フェルプス君。
 その男は名前をコンスタンチン・ビクターというが、仲間内では「ミスターV」で通っているシンジケートのボスである。最近彼は殺人容疑で起訴のはこびとなり、保釈の身で公判の開かれるのを待っていたが、昨日検察側の重要証人が殺されるにおよんで情勢は彼に有利に展開してしまった。ところがここにもう一人、ジョニー・コスタは「ミスターV」の十年来の友人であるが、その有罪を立証できるのは今やこのコスタだけである。そしてそのコスタは目下のところ、シンジケートの一環である賭博場の経営にあたっている。
 そこで君の使命だが、このジョニー・コスタにシンジケートのボス「ミスターV」有罪の証言をさせることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。
 成功を祈る。”


第54話 スパイ交換作戦

※指令なし


第55話 酸素テントの中

”おはよう、フェルプス君。
 その男はゼプキー将軍といって、来るべき選挙で独裁者の地位を確保しようと計画中である。それに真っ向から反対を唱えるものはただひとり、あくまで自由国家としての存続を願う枢機卿スタニラス・スーチェックだけである。ゼプキー将軍は一月前、修行のためゾルナー修道院に入った枢機卿を監禁、枢機卿に似た替え玉を後がまに据えて選挙に万全を期し、一挙に独裁権を手中に収めようという腹である。
 そこで君の使命だが、枢機卿スーチェックを救い出し、ゼプキー将軍の意図を粉砕する事にある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第56話 二重スパイをでっちあげろ!

“おはよう、フェルプス君。
 一昨日、アメリカ合衆国のミサイルコントロールセンター四ヶ所の所在を示す機密書類が盗まれ、それに関係した敵国の駐米諜報官バレット少佐たちは逮捕されたが、そのときはすでに遅く、書類はこの男、ワシントンにあるその国の大使館づき武官ヤトコフの手に渡ったあとであった。有力な情報を入手した時の常として、それが本物であることを裏書きする確証が必要であり、ヤトコフはその仕事を部下のトップスパイ、ロジャー・トランドに命じたが、このままにしておけばやがてわが国は敵のミサイル先制攻撃の前に裸同然とならざるをえない。
 そこで君の使命だが、そのような事態を未然に防ぐことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音テープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第57話 ニトログリセリン

“おはよう、フェルプス君。
 今君が見ているのはカラク王国のゼク将軍である。このゼック将軍は隣国アジール共和国との平和協定に反対、軍事工場を経営しているその人物イズミール・ナジットと共謀して、両国の間に逆に戦争を誘発させようとしている。すなわちカラク王国の国王サイッドが平和協定を公表する政府庁舎を爆砕し、これを隣国アジール共和国の仕業だと思わせるのがその具体的計画である。
 そこで君の使命だが、この計画を未然に防ぎ再び彼らが平和を脅かすことがないようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第58話 一千万ドル強奪事件

“おはよう、フェルプス君。
 その男は、現在州刑務所において服役中のレイモンド・バレットであるが、囚人仲間のデービスから得た情報によると、本名をアルバート・ジェンキンスという。五年前現金輸送車を襲い、仲間を裏切って、奪った一千万ドルを独り占めにした主犯である。現在服役中なのはバレットと名前を変え、軽い罪で捕まり、5年の刑に服したからだが、それは現金強奪事件が時効になるのを待つためであり、時効は二日後に迫っている。したがってあと二月で釈放されるや、バレットは堂々と一千万ドルを自分の物にすることができるわけである。
 そこで君の使命だが、一千万ドルの在処を突き止め、バレットを警察の手に渡すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第59話 幻の契約書

“おはよう、フェルプス君。
 その人物はネイロン将軍といって現在ではアメリカに亡命、厳重な警護のもとマイアミに蟄居するスラナイカ国の元独裁者である。彼は今、クーデターによる巻き返しをはかっており、そのためこの男、シンジケートの幹部の一人フランク・レイトンからその資金を引き出そうとしている。そして数百万ドルと引き替えに、クーデター成功の暁にはシンジケートにスラナイカにおける賭博場の経営を許可するというのだ。
 そこで君の使命だが、将軍の意図を粉砕しシンジケートの進出をくい止めるにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第60話 欺瞞作戦

“おはよう、フェルプス君。  今君が見ているのはウオルター・タウンゼンドといって我が国の高級諜報官であるが、最近になって彼が敵のスパイだという事が分かった。このため我々は、タウンゼンドに敵にとって極めて不利なニセの情報をつかませるべく工作したのであるが、あいにくその男、タウンゼンドのアメリカにおけるたった一人の連絡員シンプソンが、情報の偽りである事を見破りタウンゼンドが裏切ったと本国の上層部に報告したのだ。シンプソンのタウンゼンドに対する妬みを計算に入れながらも、上層部はニセであれ本物であれ、情報の余りの重大さに、トップクラスの諜報官ステファン・ミクロスを派遣して真偽を調査する事になった。
 そこで君の使命だが、ステファンに、タウンゼンドの情報が本物だと信じさせる事にある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第61話 密室の金塊

“おはよう、フェルプス君。
 その人物は名前をハンス・クリム大佐といって、アフリカにおける外人部隊の一指揮官である。新興国家のために闘うというのはほんの表向きで、その実クリム大佐は敵味方の差別なく掠奪を欲しいままにする軍隊ゴロなのである。そして掠奪したものをクリム大佐とその部下がすべて金塊に換え、これを司令部の金庫室に蓄えている。
 そこで君の使命だが、クリム大佐を破滅に導き、金塊を取り戻すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第62話 プルトニウム240

“おはよう、フェルプス君。
 写真の人物はカール・バンダムといって、ヨーロッパ工業界における巨頭であるが、事業に手を伸ばしすぎて目下破産の危機に瀕している。財政建て直しの金を得るため、バンダムはさる方面からプルトニウム240を盗ませ、それで水素爆弾を製造、入札によってこれを売ろうとしており、もし血の気の多い小国が手に入れてこれを使おうものなら、第三次世界大戦にもなりかねない。
 そこで君の使命だが、プルトニウムを奪い返し、バンダムを叩き潰すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第63話 処刑作戦

“おはよう、フェルプス君。
 その男は名前をルイス・パーマといい、搾取・脅迫・誘拐・殺人などあらゆる手段を弄して全米の食料品卸業界を牛耳るに至ったその方面のボスである。しかも最近のパーマは、食料品の値段を思いのままにできる力を利用して、政界にまでその魔手をのばそうとする気配を見せている。
 そこで君の使命だが、このルイス・パーマを再起不能に陥れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第64話 ウィークポイントをつけ!

“おはよう、フェルプス君。
 この男はセルビーといって、敵国情報機関の高級メンバーになりすましたわが国の諜報員である。ところが最近、その国の国家保安長官ケラマンがセルビーに対して疑惑を抱き始めたところへもってきて、セルビーの正体を知っているマルソーという工作員がケラマンに捕まってしまったのだ。
 そこで君の使命だが、ケラマンの追求を排除しセルビーの安全を確保することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第65話 地下百メートルの円盤(PART 1)

“おはよう、フェルプス君。
 君が今見ているのはロジャック博士といって、敵性全体主義国家の地下研究所に閉じこめられている天才的科学者である。目下博士は、妻アンナを人質にとられているため、やむなく小形ながら強力な遠距離ミサイルの試作を強いられており、それの完成は東西勢力の均衡を大きく崩す危険をはらんでいる。ミサイル完成を恐れるのはわれわれだけではなく、某仮想敵国もプロの殺し屋ベントロスを送って博士の仕事をくい止めようと図っている。
 そこで君の使命だが、ロジャック博士夫妻を救い出し、試作ミサイルを破壊することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第66話 地下百メートルの円盤(PART 2)


第67話 ガラスの監房

“おはよう、フェルプス君。
 その人物は名前をアントン・ライズナーといい、横暴をきわめる現政権に反対するレジスタンスのかけがえのないリーダーであるが、三週間前に逮捕され脱出不可能を誇るその国のトラスト刑務所に投獄されてしまった。そしてその刑務所の現所長ニコラス・ゼリンコ少佐は目下ライズナーの口を割り、レジスタンスの他のリーダーの名前を聞き出そうと躍起である。
 そこで君の使命だが、ライズナーをそのトラスト刑務所から救出することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このフィルムは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

ゼリンコ少佐(ロイド・ボックナー 中村正


第68話 金庫へ追い込め!

“おはよう、フェルプス君。
 その人物は名前をミゲール・デバロといって、コスタマテオの大統領である。最近彼は、総額4000万ドルにのぼる国家工業化計画を発表、その資金源は大統領金庫からの支出によってまかなわれる予定であるが、この男、大蔵大臣クリッペ・ペレダが秘かにその資金を持ち出しスイスの銀行に預金してしまったのだ。大蔵大臣ペレダは、大統領金庫は大統領デバロしか開けることができぬという世間一般の考えを利用し、大統領に4000万ドル公金横領の罪を着せ、自分がその後がまに座って国を牛耳ろうという腹である。
 そこで君の使命だが、大蔵大臣ペレダのこの動きを封じることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第69話 雲上のマイクロフィルム

“おはよう、フェルプス君。
 ベスカ国を牛耳る軍事政権によって追放の憂き目にあいながらも、ニコライ・カルゾンは依然この独裁政権打倒運動を活発に展開している。ところが二日前、そのカルゾンが国外の某所において、ベスカの秘密警察長官スタール大佐に捕まってしまったのだ。カルゾンは現政権打倒運動を支持する同志の名前を写したマイクロフィルムを所持しており、もし彼とそのマイクロフィルムが政府首脳の手に渡るや、打倒運動は壊滅、ベスカにおける自由への道は永久に閉ざされる。
 そこで君の使命だが、カルゾンとマイクロフィルムがベスカ政府首脳の手に渡らぬようにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。
 成功を祈る。”


第70話 奇跡のカムバック(PART 1)

“おはよう、フェルプス君。
 今君が見ているのはチャールズ・バックマンといって、プロ・アマチュアを問わずあらゆるスポーツを一手に牛耳ろうとしている男である。もしそれが成功するや、わが国は世界のスポーツ界から追放され、敵国にとっての好個の宣伝材料となることは火を見るより明らかである。目下、バックマンの主な資金源はボクシングにあり、シンジケートのボス、ダン・ウェイランと手を組み、八百長によって莫大な利益をほしいままにしている。
 そこで君の使命だが、バックマンとそのスポーツ界に対する野心を叩き潰すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。
 成功を祈る。”


第71話 奇跡のカムバック(PART 2)

“「虎穴に入らすんば虎児を得ず」とか。バックマンを叩き潰すためにはボクシング界にくい込まなくてはならない。そして、ボクシング界にくい込むためにはボクサーが必要だ。そこでわれわれは、かつて6回戦ボーイだったこともあるバーニーを急遽ファイターに仕立てることにしたのだが、ただしバックマンへのアプローチのためには無名では困る。ここはぜひとも、この世界に通りのいいスターの名前が必要だ。”(フェルプス談)


第72話 甦ったプリンセス

“おはよう、フェルプス君。
 ポビアの大司教ジェルバスは、先頃世継ぎを残さずに王がこの世を去ったため、やがて王位を継ぐべき摂政を五日後に指名することになっている。ところでこの男カゼッテ将軍は、もし自分を摂政に指名しなければクーデターをもって王位を手中に収めると言明、これが実現せんか、自由立憲君主国ポビアは独裁国に変貌する。
 そこで君の使命だが、このカゼッテ将軍の野望を阻止することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

嶋俊介


第73話 尋問

“おはよう、フェルプス君。
 いま君が見ているのは、ノーバン・クルーガーといって、侵略戦争を起こそうと計画中のある国のスパイであり、その計画の詳細を知っている人物である。が、われわれには二日後の4時にその幕が切って落とされるという以外なにもわかっていない。ところでそのクルーガーが、わが国とは非友好的関係にある某国に捕まり、目下その男フリードリッヒ・スピンドラーの尋問を受けているが、まだ口を割るに至っていない。またたとえ割っても、わが国に知らせてこないことは明らかである。
 そこで君の使命だが、クルーガーの国の計画の詳細をさぐりだすことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第74話 巨頭会議

“おはよう、フェルプス君。
 写真の人物は、ミロス・クーローといってUCRの文化相兼国立劇場の演出家である。クーローは現在猛烈な反アメリカ宣伝を展開中であるが、これは首相レオン・バドスに対する国民の不信任を招き、やがては失脚させる為であり、しかもその首相バドスは目下我が国との間に不可侵協定を結ぶ気構えを見せているの だ。
 そこで君の使命だが、UCRと我が国との平和確保の為にクーローの意図を粉 砕することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに 処分すること。
 成功を祈る。”


第75話 幻の殺人

“おはよう、フェルプス君。
 その二人はエミール・スカーベックおよびカートロームといって、東ヨーロッパ人民共和国における秘密警察長官の地位を争うライバル同士であるが、二人のどちらがその地位についても、同国はさながら一大強制収容所と化すおそれがある。
 そこで君の使命だが、この二人の争いを排除し、西側に友好的な第三の候補ポール・トロックが長官になるように仕向けることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第76話 女スパイが燃える時

“おはよう、フェルプス君。
 その男はアントン・バルダスといって敵国の情報局長である。そのバルダスが、われわれ側の諜報員でありながら彼と意を通じている、いわゆる二重スパイのリストを所有しているという情報がある友好国より寄せられた。その二重スパイのメンバーを知ることは、われわれ及び同盟国にとって目下の急務である。
 そこで君の使命だが、そのリストを入手することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

ニコール(ジョアン・コリンズ 池田昌子


第77話 独裁宣言

“おはよう、フェルプス君。
 この女はリバ・サンテルといって、サン・コルドバの今は亡き前大統領の未亡人であるが、大統領生存中も政治の実権は彼女が握り、やがては独裁政権を打ち立てるため、サン・コルドバの民衆に崇拝心を植えつけるべく計画的にその名前と顔を売ってきた女傑である。一方、3日後にこの現首相代理トマス・アビアンが自由選挙の声明を行う予定であるが、それに先駆けてリバ・サンテルはテレビ放送を通じて一挙にサン・コルドバの独裁権をその手に収めようとしている。
 そこで君の使命だが、このリバ・サンテルの野心を粉砕しサン・コルドバの民衆に自由選挙を行わせることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音テープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第78話 生体実験

“おはよう、フェルプス君。
 写真の人物オズワルド・ベック博士はこのたび脳脊髄膜炎を誘発する細菌の培養に成功したが、この培養菌をかれら敵国が量産し戦場に散布するや、わずか数分にして大量殺戮をまねく恐るべきBC兵器となることは明らかである。
 そこで君の使命だが、この培養菌を壊滅し博士の研究に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第79話 第3次世界大戦

1969/12/01
"The Number"

“おはよう、フェルプス君。
 ラグザニアの元独裁者ラドス・ゴーラン将軍は、公職追放後五年を経た今、権力奪還のための反乱を決意、このような反乱は現民主主義体制を覆し、内戦にもちこむことによって成功する。このため将軍は、在職中に着服した60億ドルにのぼる資産の一部をその費用にあてるつもりでいる。
 そこで君の使命だが、ゴーラン将軍の意図を粉砕することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
ゼグラー(島宇志夫) ウィーゼル(寺島幹夫) 劇団員(納谷六朗) 将軍(河村弘二) エバ(藤波京子) 少佐(小林昭二) 
指令の声 


第80話 麻薬・PART1

“おはよう、フェルプス君。
 これは、B230と称する薬品の実験のために精神分裂をきたして廃人となった人間モルモットたちである。B230は人間を自由にコントロールする、つまり、ロボット化する催眠性の薬品で、開発者はカール・トレック博士である。ただ、このB230には目下精神分裂という副作用があるが、その副作用解決の鍵を握るのがアメリカを裏切ったジャービス博士夫妻であり、現在ジュネーブにいるボロディン大佐が二人の亡命工作にあたっている。もし彼らがB230を完成するや、われわれ自由世界はかれらのロボットと化することは明らかである。
 そこで君の使命だが、トレック博士とそのB230に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音テープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
メレデス(藤波京子) トレツク(小山田宗徳) 副首相(大木民夫) ロークナー(大塚周夫) ボロディン(五藤雅博) マーチン(仲村秀生) キャサリン(松尾佳子) 
指令の声 


第81話 麻薬・PART2

“人間の意思を封じ、意のままに奴隷化してしまう恐るべき催眠性薬品B230の完成を目指すトレック博士。そして、B230の弱点、精神分裂という副作用を防ぐ鍵を握るアメリカの科学者ジャービス夫妻。その国への亡命に先だって整形手術を受け容貌を変えたジャービス夫妻になりすました私たちは、トレック博士に接近、彼とそのB230を粉砕すべく敵地に乗り込んだが…。”(フェルプス談)

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
メレデス(藤波京子) トレツク(小山田宗徳) 副首相(大木民夫) ロークナー(大塚周夫) ボロディン(五藤雅博) マーチン(仲村秀生) キャサリン(松尾佳子) 将軍(寄山弘) アルード(島宇志夫) 
指令の声 


第82話 自爆

“おはよう、フェルプス君。
 神父ドミンゲンはその国の独裁政権に反対、民主革命の指導的役割を果たしてきたが、最近極東の敵性国家が神父にとってかわって革命運動をリードするに至った。彼らの手先は神父を裏切ったカルロス・マテオとそして国際的革命家ホアン・アセロである。神父ドミンゲンは現在ラゴナスという山間におり、アセロは民衆の怒りを買うことなく神父を殺せるか、目下その方法を考慮中である。
 そこで君の使命だが、神父ドミンゲンを救出、ふたたび革命運動をリードさせることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第83話 黒いファイル

“おはよう、フェルプス君。
 政府の高位高官に対する脅迫材料を集め、これを使って組織的犯罪を企んでいるのはその男ルー・メリックである。彼はその脅迫材料をファイルして、シンジケート全国大会に提出しようとしている。現在メリックの脅迫ファイルは、彼のボスであるシンジケートの支部長ジョナス・ストーンがその金庫に保管しており、ストーンは次期後継者としてメリックに特別目をかけている。
 そこで君の使命だが、メリックを抹殺しその脅迫ファイルを手に入れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
バーマン(大木民夫) 看護婦(翆準子) ガルビン(小林恭治) メリック(金内吉男) ストーン(浮田佐武郎) カーソン(木村幌) ニコルソン(戸田晧久) フリン(山田康雄) アナウンス(平井道子) 
指令の声 


第84話 暗号解読

“おはよう、フェルプス君。
 ヌエバティアラの独裁者ビセンテ・ブラボーは、国境を接する隣の民主国サン・クリストバルに対する侵略を企てている。48時間以内にその侵略計画の詳細が連合人民共和国から暗号によって、ヌエバティアラにいるこの男ニコール・ヤノスに届くことになっているが、ヤノスはこの侵略を助け、サン・クリストバルに傀儡政権を打ち立てるべく連合人民共和国から派遣されている策士である。
 そこで君の使命だが、暗号を解読し侵略計画の詳細をつかむとともに、ヌエバティアラと連合人民共和国との同盟を粉砕することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
リンダ(松尾佳子) ブラボー(千葉順二) 少佐(穂積隆信) ヤノス(高城淳一) 大尉(外山高志) スチュワーデス(花形恵子) 
指令の声 


第85話 移植手術を演出しろ

“おはよう、フェルプス君。
 西側に友好的なカマダン国王セリーム三世は、約半年前からいずれかに幽閉・監禁されており、幽閉の首謀者は王の実の弟サマンダル王子である。そして今や王の権力を代行するサマンダル王子は、その国の主な財源である莫大な石油の利権を自由にしており、それに反対する者を拷問と殺人によって抑えているのはハダフィス大佐といって、中東においてサソリの如く恐れられている秘密警察長官である。
 そこで君の使命だが、国王セリームを救出し、その王権の回復を図ることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第86話 盗まれた化学式

“おはよう、フェルプス君。
 美術品収集マニアとして知られるビクター・ラズロは、このほどアメリカが開発した強力ミサイル用燃料の化学式を書いた機密書類の盗み出しに成功、しかもラズロの仲間である殺し屋レイ・ダンソンが、新燃料の化学式を知っているただ一人のアメリカ人科学者をも殺してしまった。一方最近敵国も、ミサイル用新燃料を開発、こちらの情報を必要としなくなったため、盗まれた化学式は依然ラズロの手元にあり、このままではわが国は軍備の点で非常な立ち後れを覚悟しなければならない。
 そこで君の使命だが、盗まれた化学式を奪回することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
ギリアン(本山可久子) ラズロ(大木民夫) ダンソン(穂積隆信) ミラー(嶋俊介) マーコフ(宮内幸平) 
指令の声 


第87話 時限原子爆弾

“おはよう、フェルプス君。
 十二年前、その男アントン・マレックは、原子力研究計画を吸収するため連邦人民共和国に潜入した。ところが最近になって不治の病におかされたマレックには、本国の命令を無視した独断が目立ち始め、ついに明後日午後四時を期し原子炉を一大原子爆弾と化して爆発させようと図るに至った。もしこれを許せば、連邦人民共和国の首都は一瞬にして壊滅、ひいてはそれをきっかけに核戦争を招くことは必至である。
 そこで君の使命だが、マレックのこの計画を阻止することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第88話 ロボット

“おはよう、フェルプス君。
 今君が見ている写真の人物は、パパフ・ゼコフ首相である。ゼコフ首相は一月前に死亡して今は亡いが、その死は副首相グレゴール・カミロフによって特に秘され、代わりに現在ではそのジェミニという替え玉が首相を装っている。副首相カミロフは二日後、この替え玉ジェミニをテレビに出し病身を理由に引退の声明を発表させるとともに次期首相として自分を指名させようと図っているのだ。こうして一度カミロフが首相になるや、その国はいままでの厳正中立を放棄、東側陣営に走ることは明らかである。
 そこで君の使命だが、この副首相カミロフの策動を封じることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
トレーシー(平井道子) カミロフ(早野寿郎) ソレンスキー(金内吉男) 大尉(川辺久造) マゼック(五藤雅博) ジェミニ(千葉順二) 警官(山田康雄) 税関職員(依田英助) ロボット(村越伊知郎) 空港アナウンス(城山堅) 
指令の声 


第89話 海の底で口を割れ!

“おはよう、フェルプス君。
 写真の人物クルーガー・シュテルマンは戦犯として二十五年の刑期を終え、三日後に東ヨーロッパ共和国の刑務所から釈放される。シュテルマンは第二次大戦中SS、つまりヒトラー親衛隊が占領各国からかすめた、いわゆるSS資金の所在を知る唯一の人物であり、一方、ヨーロッパの新生ナチの組織はこの莫大な資金をあてに行動を起こそうと計画している。
 そこで君の使命だが、新生ナチに先んじてこのSS資金の所在を突き止めることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
トレーシー(平井道子) シュテルマン(北村和夫) サドナー(宮川洋一) 大尉(田口計) 軍曹(山田康雄) 劇団員A(嶋俊介) 劇団員B(青野武) 
指令の声 


第90話 札束廃棄作戦

“おはよう、フェルプス君。
 それは、バカン王国発行の100ドローナ紙幣であるが、一枚は本物であり、もう一枚は偽物である。ところで、連邦人民共和国の大蔵大臣イゴール・ストラボスは100ドローナ紙幣で一億ドローナを偽造、これを金をもって回収するようにバカン王国に要求してきた。もしそれが偽札であることを立証できず要求に応じた場合、バカン王国の金の保有はゼロとなり、西側に友好的な同国政権が覆ることをストラボスは見越しているのだ。
 そこで君の使命だが、偽ドローナを葬り、その原版を奪い、二度と他国にこのような脅威を与えることのないようストラボスを処理することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
ベス(藤波京子) ストラボス(久松保夫) 首相(加藤和夫) マルコム(河村弘二) 秘書(島木綿子) 係(吉沢久嘉) 守衛(中江真司) 
指令の声 


第91話 死人に口あり

“おはよう、フェルプス君。
 二年前、トレバニールとして知られるアイソトープがわが国から盗み出された。トレバニウムは核兵器の原料であるが、格段にコストの安い核兵器を開発できるがため、各国がこれに目をつけている。このトレバニウム盗み出しの工作にあたった者は、まずオットー・シルフ、ポール・ヨハン少佐、そして二人の上官でありその国の保安長官であるアレックス・オルダ大佐の三人である。
 そこで君の使命だが、トレバニウムの隠し場所を突き止め、これを奪回することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第92話 小型謀略工作員

“おはよう、フェルプス君。
 写真の男ラモン・プラドーはラテンアメリカきっての麻薬業者であるが、半年前全米麻薬エージェンシーの秘密捜査官16人の名前を記したマイクロフィルムの半分を買収によって手に入れた。その半分だけなら問題なかったのであるが、そこへ半月前彼の商売敵アルツール・サンドバルからマイクロフィルムのあと半分を入手したという連絡がプラドーにあり、目下二人はそれぞれの半分を持ち寄って一つにしようと交渉中である。二人が持ち寄ったマイクロフィルムを一つにし、そこに記されている麻薬Gメン16人の名前が明らかになれば16人は直ちに消されてしまう。
 そこで君の使命だが、プラドーとサンドバルが麻薬Gメンの名前を知るのをくい止めることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第93話 暗殺路線

“おはよう、フェルプス君。
 サルデア王国の摂政アラガス将軍は、若い国王ビクターを暗殺しその罪を国王の叔父であるモンテゴのクレメント大公になすりつけようと計画している。このようにして次々に王室一族を亡き者にした末、アラガス将軍は独裁者の座に就き、戦争によって近隣国家を征服しようという野望をもっているのだ。
 そこで君の使命だが、将軍のこの野望に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第94話 血の粛清

“おはよう、フェルプス君。
 年老いた独裁者レオ・ボルカは、その側近ゲオルギー・クール大佐に若い芸術家の大半を網羅する大規模な粛清を命じた。もしこれを許せば西側に友好的な新しい世代への希望は全面的に圧殺されてしまう。
 そこで君の使命だが、ボルカを権勢の座から追いやり、代わりに副首相バルジンの次期首相就任を確実なものにすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第95話 ニトロで脱獄

“おはよう、フェルプス君。
 非情をもって鳴る中東のテロリスト・カビールは大量殺戮の罪で死刑を宣告されながら、このほど恩赦によって釈放されることになった。スロック国の宣伝相であり、カビールを密かに支持するバセアーは、釈放にともなって「彼の反抗は民衆のためである」という声明を用意している。カビールの釈放はさらにテロリストたちの暗躍に拍車をかけ、中東諸国を戦争に巻き込む恐れが充分ある。
 そこで君の使命だが、このテロリスト・カビールの釈放を絶対許さぬことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第96話 王家の血Part1

“おはよう、フェルプス君。
 写真の人物ステファン王子はその国の正当な王位継承者であるが、半月前交通事故で死去したと報ぜられた。しかしそれは表向きで、実はまだステファン王子は生きており、サバティーニ将軍によって刑務所に監禁されている。というのも将軍が王子のフィアンセ・フランチェスカと無理に結婚したいがためである。その結婚によって王位継承権を獲得し、王子もフランチェスカもその従兄弟である現国王ニコライをも亡き者にして王座に就き東側諸国と同盟を結ぼうというのがサバティーニ将軍の腹である。
 そこで君の使命だが、将軍のこの策謀を封じ、ステファン、フランチェスカ、ニコライの三人を救うことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
トレーシー(平井道子) 将軍(久松保夫) バルガス(島宇志夫) ニコライ(前川功人) フランチェスカ(池田昌子) ステファン(青野武) 案内係(宮田光) 大尉(上田敏也) 司教(和田文夫) 
指令の声 


第97話 王家の血Part2

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
トレーシー(平井道子) 将軍(久松保夫) バルガス(島宇志夫) ブカーロ(戸田晧久) ニコライ(前川功人) フランチェスカ(池田昌子) 司教(和田文夫) 大尉(上田敏也) 警備将校(中江真司) 
指令の声 


第98話 王家の血Part3

フェルプス パリス バーニー ウィリー 
トレーシー(平井道子) 将軍(久松保夫) バルガス(島宇志夫) ステファン(青野武) ブカーロ(戸田晧久) 交換手(島木綿子) 警備兵(矢田耕司) 少佐(愛川欽也) 警備将校(中江真司) 大尉(上田敏也) フランチェスカ(池田昌子) ニコライ(前川功人) 司教(和田文夫) 
指令の声 

第99話 空中ゲリラ

“おはよう、フェルプス君。
 その写真はコンスタンチンと言われる人物で、五年前にロゴシア共和国政府を倒し、横暴をきわめる現在の独裁的軍事政権に抵抗し、これと闘っているゲリラ部隊の指導者である。現在、軍事政権をとりしきっているのはユーリ・コザーニ将軍であり、そしてそれを助けているのはアレックス・ストラボ大佐という国家保安長官である。ところで数日前の小競り合いにおいてコンスタンチンが軍事政権側にとらわれてしまった。そして二十四時間以内にロゴシアの首都へ送られた上処刑される予定である。
 そこで君の使命だが、コンスタンチンの処刑をくいとめ、彼の率いるゲリラ部隊がやがて今の軍事政権を倒して以前の民主政権を再び打ち立てる道を開くことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第100話 暗殺者には面(つら)がない

“おはよう、フェルプス君。
 敵側の暗殺要員ワーナー・ストラボスを突き止める方法は今のところ全くない。彼の写真は一枚もなく、唯一の連絡先がその国の保安長官バーグマン大佐であり、次の暗殺が二日後の四時を期して行われるという以外は一切が不明である。
 そこで君の使命だが、ストラボスを突き止め、その暗殺者としての活動に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第101話 暗号名“K”をあばけ

※指令なし


第102話 ヤング・パワー

“おはよう、フェルプス君。
 熾烈な学生運動に対する緩和策として首相アントン・ロジェックとそしてその側近ヨセフ・チャーニーは特別学生大会を開催することになったが、これが若い世代への懐柔策であることは明らかである。
 そこで君の使命だが、学生のそれを、政府御用の骨抜き大会に終わらせず、首相たちの欺瞞を学生たちの前で暴き、全世界に示すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第103話 山師が公国を狙っている

“おはよう、フェルプス君。
 ここ半年間でトレントの大公妃テレサに対し隠然たる支配力をもち始めたのが、自称神秘主義者のエミール・ボルトランである。ボルトランはサディスティックな山師であって、テレサの寵愛を利用してトレント公国の乗っ取りを図っており、それが成功すればトレントは独裁国となり、我々の敵と手を結ぶおそれも出てくる。
 そこで君の使命だが、このボルトランの意図を粉砕することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第104話 死の監房

※指令なし


第105話 殺し屋

“おはよう、フェルプス君。
 この金曜日にプロの殺し屋エディ・ローカがこの街に到着する。ローカは、蠍という暗号名でしか知られていないある暗黒街のボスから殺しの依頼を受けてやってくるのだが、誰を何時何処でどうやって殺すのかは一切わからない。
 そこで君の使命だが、この殺しを未然に防ぐとともに暗黒街のボス蠍の正体をあばくことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第106話 狂気のルート

“おはよう、フェルプス君。
 現在わが合衆国では、危険な薬品のために毎年何千の、それも主に若い命が奪われている。これら危険な薬品を太平洋岸で一手にさばいているのがそのメル・ブラッケンで、彼はその薬の供給を国外の業者マクシミリアンからあおいでおり、マクシミリアンはその薬をわが国の薬品メーカーC・W・キャメロンから合法的に輸入している。
 そこで君の使命だが、この薬品ルートを粉砕するとともに、それを動かしている以上三人を白日の下にさらけ出すことにある。
 成功を祈る。”


第107話 暗殺スパイ「山猫」

“おはよう、フェルプス君。
 来る水曜日、南米のロハス大統領がわが国に招かれて重大演説を行う。ところがその演説が始まる前に、ロハス大統領を暗殺し政権乗っ取りを企んでいるのがその国の現国家保安長官フェラールである。大統領暗殺の命を受けたのは、暗号名を山猫という殺し屋で、その正体を知っているのはフェラールだけである。以上の情報にもかかわらず、ロハス大統領はわが国訪問をやめようとはせず、またわが国も今さら招待を取り消すわけにもいかない。
 そこで君の使命だが、殺し屋「山猫」の正体をつかみ、それをロハス大統領の演説が始まるまでにワシントンへ急報することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第108話 大量殺戮兵器(デホミナント)

※指令なし

第109話 罠

“おはよう、フェルプス君。
 昨年カポスカ首相はその娘アンナに極秘情報を託して死んだが、その極秘情報を見ればかの国においてわが西側世界に友好的な者の氏名がすべてわかるという。一方、わが国にアンナとその兄のアレックセイが亡命したい旨を寄せてきたが、これはアンナの持っている極秘情報を入手したいがための、と同時に、亡命を助けるわが国の諜報員を捕らえるためのアレクセイの罠である。
 そこで君の使命だが、その罠を承知でアンナを無事亡命させることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”

アレクセイ(金内吉男)


第110話 殺しのセンター

※指令なし

久松保夫


第111話 スパイ狩り

“おはよう、フェルプス君。
 アフリカの東ビクリトア政府はここ十年来、フレドリック・コールダー博士を強制収容所に監禁してきたが、この人種差別に反対する黒人運動のリーダーであり且つまたアフリカにおける自由の象徴でもあるコールダー博士は、目下重い病の床にあった。このため博士は首都の病院に移されたが、しかしそこでもほとんど治療らしい治療を受けていないばかりか、白人政府の苛烈な尋問に喘いでいる。
 そこで君の使命だが、国外において再び同志を糾合し、新政府を樹立できるようこのコールダー博士を救出することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第112話 素人スパイ

※指令なし


第113話 生きた研究ルート

※指令なし


第114話 死体は一切関知しない…

“おはよう、フェルプス君。
 南米サンパスカルの首相ミゲール・フェイゴとその甥で彼の後継者と目されているラモン・フェーゴは、このたび敵性国家から核ミサイルを導入しわが国の東半分を狙うという核武装条約に密かに調印した。これを許せば第二のキューバ危機を招く恐れは充分あり、それを避けるためには核ミサイル導入以前に条約内容を広く世界に公開するしかない。
 そこで君の使命だが、この条約書を入手することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第115話 知りすぎた娘

“おはよう、フェルプス君。
 アルバート・ゼンブラは世界のヘロインの約四分の一を扱っている麻薬シンジケートの大ボスであるが、今やガンの為死を目前に控えている。このためゼンブラは、近く後継者を指名しそれにアヘンの原産地・密輸ルート・売人・買収済みの係官などを記した極秘リストを譲ることになっている。
 そこで君の使命だが、その極秘リストを入手しゼンブラを中心とする麻薬帝国の存続に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第116話 死の商人

“おはよう、フェルプス君。
 アーモンド・アンダーサリアンは不法兵器を扱う世界でも屈指のいわゆる死の商人である。アンダーサリアンは目下ベトナム戦争における戦利品であるアメリカ兵器を購入し、これをある紛争地域のゲリラに転売するという金額にして一千万ドルにものぼる大規模な取引の最中であり、これを許せばまたひとつ世界に新たな流血を招くのは明らかである。
 そこで君の使命だが、この取引をくい止めアンダーサリアンを再起不能にすることにある。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第117話 銃殺

※指令なし


第118話 黒い犯罪組織

※指令なし


第119話 


第120話 革命の黒幕

“おはよう、フェルプス君。
 その男グレゴリー・トーランは、アメリカ革命を企む地下細胞のリーダーで、主に盗みによる資金獲得を特技としている。トーランの背後には今のところブレースとしかわからぬ黒幕が控えており、今や全国的な規模で広がる地下細胞を従えて、合衆国政府の転覆を狙っているのだ。
 そこで君の使命だが、そのブレースの正体をつかみこれを叩き潰すことにある。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第121話 市長室乗っ取り

“おはよう、フェルプス君。
 副市長チャールズ・ペックは目下来る選挙において彼の傀儡市長スティーブ・トールマンを知事の椅子に押し上げようと画策している。ペックは知事選における対抗馬である現職知事も手を焼いた暴力的学生運動を手際よく処理した切れ者市長トールマンというイメージ作りをねらっており、そのためプロの煽動屋ビリー・ウォルシュを金で雇いさかんに学生たちをアジらせている。このような政治的乱脈は広く自由世界に対する合衆国の威信をはなはだしく損なうものである。
 そこで君の使命だが、流血を未然に防ぎ、副市長ペックを永久追放することにある。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第122話 地雷原突破!

“おはよう、フェルプス君。
 この人工衛星は今朝ある敵性国家から打ち上げられたものであるが、中に首都クラスの都市を壊滅に帰するだけの核爆弾を何個か登載している。そしてこの世界各国にとって不気味な脅威となった人工衛星をコントロールする基地は、アドリア海の一孤島にある。基地は高性能地雷原によって堅く防備されており、その鉄壁を誇る地雷原を設計したのはわが国から亡命したエンジニア、アーサー・ノリスである。
 そこで君の使命だが、この人工衛星を破壊することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第123話 消えた汚染死体

“おはよう、フェルプス君。
 化学者ハワード・ベインブリッジは、わが国から東側へ亡命、そこでTRAと称する特殊神経ガスの研究・開発を進めていたが、このたび自分の作り出した恐るべき化学兵器に汚染され、急遽鉄のカーテン内から脱出、父親の屋敷に舞い戻った。一方父親ジャスティン・ベインブリッジは、戻ってきたハワードを殺し、その死体を密かに隠匿してしまった。東側を脱出する際、ハワードが関係記録を全て処分したため、特殊神経ガスTRAを知るにはその死体に残る痕跡を分析するしかない。
 そこで君の使命だが、ハワード・ベインブリッジの汚染死体を発見することにある。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第124話 偽装パーティー

“おはよう、フェルプス君。
 バニン大佐はスパイ行為で20年の刑を宣告され、目下服役中であるが、昨年検挙される直前彼はわが国で暗躍している東ヨーロッパ人民共和国のスパイたちのリストを隠してしまった。バニン大佐を動かしていた領事のミシェンコは、そのリストの所在を突き止めようとしているがそれに関して大佐は口をつぐんだままである。というのもリストを発見されたが最後、自国にとって彼は無用の存在となり見捨てられてしまうからである。
 そこで君の使命だが、そのリストを発見することにある。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第125話 暗号名“キタラ”

“おはよう、フェルプス君。
 ジョン・ダーシー、それは暗号名をキタラという人物で、過去一世紀以上にわたる厳しい人種差別政策に喘いでいるアフリカの植民地オカモにおける自由運動のリーダーである。ところがそのダーシーが、非情と圧政をもって鳴る地方長官コーラー大佐に捕まってしまった。もしコーラー大佐の苛烈な追求によってダーシーの正体が明らかになれば、自由運動はその指導者を失って挫折のやむなきに至らざるをえない。
 そこで君の使命だが、ダーシーを救出しコーラー大佐の圧政に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。
 成功を祈る。”


第126話 “怪物”粉砕作戦

“おはよう、フェルプス君。
 日米経済協定評議会の責任者である日本在住のハリー・ケレムは、このたび妻殺しの容疑で日本の官憲に逮捕されたが、実はこれは大の親日家の某国人で日本の各界に隠然たる勢力をもつ一種の怪物的存在である、ケレム夫人の実の兄マサキがケレムに無実の罪を着せるための犯行であると我々は見ている。病的な反米主義者であるマサキはそれによって、個人的な腹いせをするとともに、新しい経済協定による日米関係にひびを入れようという腹であると思われる。
 そこで君の使命だが、このマサキの意図を挫き、ハリー・ケレムの無実を立証することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。
 成功を祈る。”


第127話 血塗られた故郷

※指令なし

第128話 時間差で口を割れ

“こんばんは、フェルプス君。
 先日の地震によって遠距離レーダー網が深刻な打撃を被り、わが国は現在核ミサイル攻撃に対して無防備同然の危険にさらされている。一方、数時間前国防相付顧問ウイットモア・チャニングは、空軍の高官を殺害、地震の被害によって目下機能を停止しているレーダー網に関する極秘データーを盗み、それを明日午後五時、敵スパイの手に渡るよう某所に隠したが、その場所は不明である。
 そこで君の使命だが、この極秘データーが敵に渡ることを阻止することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第129話 地底に消えたダイヤ

“おはよう、フェルプス君。
 今から48時間後にその男、盗まれた宝石の売買にかけては国内随一と目されるバーリンガーが、多量の盗品ダイヤをある暗黒街の大物に七五〇〇万ドルで売り渡す予定になっている。ところがこの多量のダイヤを輸送の途中で横領しこれを巧みに隠してしまったのが、バーリンガーの腹心ホフマンであり、このため目下彼はダイヤの隠し場所についてバーリンガーから拷問を受けている。
 そこで君の使命だが、このダイヤの所在を突き止め、取引額七五〇〇万ドルをおさえてバーリンガーの商売に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第130話 殺し屋を消せ!

“おはよう、フェルプス君。
 その男ジョー・コービンは以前シンジケートの殺し屋であったが今ではドルの国外持ち出しを専門にしている。コービンを通して暗黒街が吸い上げた莫大なドルがスイスの銀行に流出し、それが外国資本という形で帰ってきて、わが国の産業界を脅かしている現状である。
 そこで君の使命だが、このコービンの暗躍を永久に封じることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第131話 死のロープウェイ

“おはよう、フェルプス君。
 暗黒街の二人のリーダー、ビック・ハッチャーとジョニー・ソーンは、財界に隠然たる勢力を築く第一歩としてシンジケートの親会社の設立を計画、これを披露するためにこのたび全国のシンジケートのリーダーたちに招集をかけたが、もしこの計画が成功すれば、アメリカの産業界が極度の腐敗・堕落に陥ることは必至である。
 そこで君の使命だが、その計画を叩き潰し二人を再起不能に至らしめることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第132話 一千万ドルの拷問

“おはよう、フェルプス君。
 ハワイにおいて不正金融を営み、その利益およそ一千万ドルをアメリカ本土のシンジケートに手渡そうとしているオリー・シャンクスとルディ・ブレークは、それによってこの太平洋上の一大観光地にシンジケートの組織をさらに広げようという気構えをみせている。
 そこで君の使命だが、一千万ドルという資金を獲得することによってハワイへの新たな進出を企てているこのシンジケートの意図を粉砕するとともに、シャンクスとブレークの二人を再起不能に至らしめることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第133話 隔離室で何が起こったか?

“おはよう、フェルプス君。
 副知事ハリソンは、目下殺人容疑で審理中の暗黒街のボス・チャンドラーによって操られる傀儡政治家であり、チャンドラーのアリバイはこの副知事によって約束されている。一方チャンドラーの犯行の目撃者ノーラ・ドーソンは、その証人としての信憑性をゼロにするため、現在州立精神病院において計画的に精神異常者にされつつある。
 そこで君の使命だが、明日このノーラ・ドーソンを正常な状態で出廷させ、チャンドラーの犯行を証言させることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第134話 シンジケートから来た男

“おはよう、フェルプス君。
 その男オリン・ケラーはシンジケートの事業の一環として、西部でも屈指の賭博場を経営し、年間何百万ドルという金を吸い上げている。地方ギャンブル規制法案が州議会を通過すれば賭博場の浄化が可能であるが、賭博場に潜入したシンプソンは成功寸前に殺されてしまった。
 そこで君の使命だが、その悪のデータを入手し法案の通過を助けることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第135話 トリック脱獄計画

“おはよう、フェルプス君。
 写真は西海岸一帯に勢力を張っているシンジケートの首領ビンセント・ボチェックと、すでに刑務所入りが決定している元私立探偵ラリー・エジソンである。ボチェックは警察のスパイ、クルーナを殺害した容疑者であり、一方エジソンはその証拠のフィルムを握ってそれを種にボチェックをゆすっているという事実がわかった。
 そこで君の使命だが、エジソンが握っている証拠フィルムの所在を突き止め、それを警察の手に渡してボチェック逮捕に踏み切らせることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第136話 殺し屋製造工場

“おはよう、フェルプス君。
 シンジケートのボス、アレックス・ピアソンは行動心理学の分野における天才的心理学者バーク博士と手を握り、博士に刑務所からの脱走者を洗脳して暗殺者に仕立て上げ、これを使って今までに少なくとも三人の要人を葬ってきた。しかも、バーク博士による洗脳の結果、暗殺者は例外なく犯行後直ちに自殺してしまうため、警察ではその証拠がつかめずに苦慮している。
 そこで君の使命だが、ピアソンとバーク博士の共同作業になるこの要人暗殺に終止符を打つことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第137話 奇跡の心臓移植

“おはよう、フェルプス君。
 来る11月10日、800万ドル相当のヘロインがある海岸に荷揚げされることになっているがその地点は明らかでない。内偵員ビルト・アンダーソンがその荷揚げ地点を突き止めるべく潜入していたが殺されてしまった。北西部きっての麻薬業者であるティナーと、その部下殺し屋のフランク・カーニーだけが荷揚げ地点を知っている。
 そこで君の使命だが、このヘロインを押収しティナーとフランクを警察の手に引き渡すことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第138話 自白テープ

“おはよう、フェルプス君。
 その男スチュー・ゴーマンの経営するレコード会社は実は犯罪組織とつながっており、ゴーマンは経理面を担当しているジョー・ベルカーとともにレコードの製造に販売にあるいはジュークボックスの普及に辣腕を振るい、年間何千万ドルという不当利益を上げてこれをシンジケートの財源にしている。
 そこで君の使命だが、このゴーマンの辣腕を永久に封じることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第139話 400万ドルの差し足

“おはよう、フェルプス君。
 写真はエドワード・トラスクとフランク・メイソンである。メイソンは最近シンジケートの非合法賭博組織の支配権を与えられ、賭け金の計算にコンピューターを導入するとともに全国各地の賭博場を直通電話で結ぶことによって、組織の近代化を成し遂げた。一方トラスクは組織の競争相手を消し去る任務を与えられ、生命・財産を考慮に入れずに忠実にこの任務を遂行している。
 そこで君の使命だが、彼らのこの血で結ばれた同盟組織を崩壊させ、巨額の富がシンジケートの金庫に注ぎ込まれるのを防ぐことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第140話 

“おはよう、フェルプス君。
 マスコミ界に君臨し比類なき勢力を誇っているエドワード・グレンジャーは、実は強大なシンジケートによって支配されている傀儡に過ぎない。過去十年間、グレンジャーはシンジケートの推薦する政治家を支持しその擁護につとめてきた。きたる選挙ではシンジケートの公認候補者たちが、グレンジャーの支配する州で多数当選し揺るぎなき地下帝国を築くと予想される。
 そこで君の使命だが、七十二時間後にせまった選挙に先立ち有権者たちに事実を知らしめることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第141話 陸軍給与を奪回せよ!

“おはよう、フェルプス君。
 800万ドルにのぼる陸軍の給与が、東南アジアの某陸軍基地から盗まれ、現在合衆国への輸送途上にある。首謀者は、世界的規模の密輸組織を支配しているスタフォード一家、ジョー、アート、ダグの三名と判明しているがその入手の時と方法が定かではない。
 そこで君の使命だが、その800万ドルを奪回することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第142話 皆殺し波止場

“おはよう、フェルプス君。
 この男フランク・デラニーはシンジケートの配下で波止場を支配している。ドックは全て市当局が所有する公共施設であるに関わらず、シンジケートに礼金を支払わぬ船舶は錨も積み荷も降ろすことができぬ状態だ。このデラニーを失墜させんがためすでに多くの努力が払われてきたが、その都度証人を消されて失敗に終わった。
 そこで君の使命だが、ことにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第143話 殺しのジェット空輸

“おはよう、フェルプス君。
 写真は、東海岸一帯のヘロイン供給者として最近頭角を現してきたリース・ゴーランである。ゴーランは今、アフリカ北西部海岸に位置するある島でヘロイン精製および販売の効果的な方式を打ち立てんものと画策している。
 そこで君の使命だが、ゴーランのアヘン入手の経路とアフリカにおけるバイヤーを突き止めゴーランの計画を阻止し、関係者を有罪にしうる証拠を手中に収めることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このレコードは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第144話 恐怖の銃乱射

“おはよう、フェルプス君。
 秘密捜査官ヘイズは、ジョン・ローソンの地下帝国を崩壊させるため証拠を集めていたが、任務遂行中盲目になった。ローソンの右腕カール・デートリッヒと、経営コンサルタントのヘンリー・マトーラは、ローソンの後継者たらんと競い合っている。このマトーラは五年前にシンジケートに潜入した当局の人間だが、最近その素性を怪しむ者が出てきた。
 そこで君の使命だが、マトーラの信用を回復し、シンジケート内の彼の地位を不動のものとすることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第145話 脱出請負業

“おはよう、フェルプス君。
 犯罪者の国外脱出を請け負う某組織が、昨日シンジケートの不法金融業務のブレーンであるランサー・シェルを脱走させた。シェルは逮捕される直前にシンジケートの金数百万ドルを隠匿した。
 そこで君の使命だが、シェルを奪還しその金を回収することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第146話 第三次世界大戦勃発

“おはよう、フェルプス君。
 有能な核物理学者ジョセフ・コリンズが、もと勤めていた研究所から50kgのプラトニウムを盗み出した。広島規模の核爆弾を12個製造しうる量だ。コリンズは既にそれを某国に売り渡し、ヘイグと名乗る男が明後日正午に受け取ることになっている。
 そこで君の使命だが、そのプラトニウムが国外に運び出される前に奪還することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第147話 市街大追跡

“おはよう、フェルプス君。
 昨夜、ストーンハースト化学工場から3トンにのぼる硫酸Dアンフェタミン、通称スピードなる薬品が奪われた。首謀者は、非合法薬品の売買では西海岸最大の業者サム・ヒビングで、それを地下組織に売りさばくため、現在カプセルにパックする作業を行っていると思われる。
 そこで君の使命だが、ヒビングがスピードを売りさばく前に奪還することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第148話 極秘指令地獄からの救出

“おはよう、フェルプス君。
 写真はシンジケート傘下の強力なファミリーのリーダー、マイク・アポロと、彼の右腕として信頼されてきた実は連邦政府の秘密捜査官ルー・パーネルである。ところがパーネルは素性が発覚し、三十六時間前にいずこかへ連れ去られた。
 そこで君の使命だが、パーネルを捜し出し救出することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第149話 国境を突破せよ!

“おはよう、フェルプス君。
 カマグワ共和国の高官オリバー・ハモンド将軍は、その地位を利用しアメリカのシンジケートから資金をあおいで政権乗っ取りを企んでいる。一方シンジケートのボス・ラーソンとその腹心ローガンは、資金調達の見返りとしてカマグワにおけるギャンブルと売春を一手に握る腹である。目下ローガンが調達資金五百万ドルを収めてある私設金庫の鍵を持ってハモンド将軍の所へ向かおうとしているが、この鍵を奪えば将軍とシンジケートの取引の証拠をつかみ、彼らのカマグワ共和国乗っ取りの意図を粉砕することができる。
 そこで君の使命だが、その鍵を入手することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第150話 対決!ハスラーの決戦

“おはよう、フェルプス君。
 この男ダッチ・クレッブは、南部における最大の非合法賭博組織を支配している。当局は情報収集のため捜査官フレッド・ステンロック、通称トレドを潜入させていたが、ついに発覚、クレッブとその用心棒プレス・アレンに殺されてしまった。ところでその時トレドは重要な証拠書類を撮影したマイクロフィルムを腕時計の中に隠し持っていたと思われる。
 そこで君の使命だが、そのマイクロフィルムを回収し、あわせて組織を壊滅させることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第151話 細菌兵器TOD−5

“おはよう、フェルプス君。
 国立細菌研究所の研究員ポール・モースはTOD−5という極秘細菌兵器をアルファグループと称するテロリストの一味に売り渡そうとしている。アルファグループはフローリー博士を首領と仰ぎ、毒ガス及び細菌兵器の威力を背景にテロを以てアメリカを、そしてやがては世界制覇を企んでいるものと思われる。しかし今のところモースに接触してきた元諜報員ゴードン・ホルト以外にアルファグループの本拠への手がかりは全くない。
 そこで君の使命だが、このアルファグループの野望を粉砕することにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このレコードは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第152話 王冠すりかえ大逆転

“おはよう、フェルプス君。
 国連ビルに展示するためわが国に持ち込まれたマンスバーグ国の王冠と、それに付随する宝石一式が昨日、同国領事館から国連ビルへの途中で強奪されてしまった。宝石だけでも時価一千万ドルは下らないとされているが、王冠というものの性質上金には換えがたい価値がある。警察ではこの強奪事件の背後にはジェナ・コールがいると見ているが、まだ何の手がかりもつかめていない。
 そこで君の使命だが、王冠を奪回し3日後に迫った展示期日に間に合わせることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第153話 暗殺目標変更!

“おはよう、フェルプス君。
 このほどわが国で捕まった暗殺のベテラン、ニコラス・バーシーは、亡命の意思を表明してはいるが入国の目的については口を閉ざして語ろうとしない。一方彼を捕らえたFISつまり連邦情報局は、敵の諜報工作に侵されている形跡があり信頼できない。
 そこで君の使命だが、密かにFISの手からニコラス・バーシーの身柄を奪い、果たして彼は亡命したいのかそれとも亡命を装ってスパイ活動をするつもりなのかその真意をつきとめることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第154話 架空殺人事件

“おはよう、フェルプス君。
 腕も立ち頭も切れる殺し屋ピーター・コーデルは、今までに少なくとも九人の人間を殺していると思われるが、その証拠はなく、また彼を動かしている背後関係についてもシンジケートの誰であるかわかっていない。
 そこで君の使命だが、コーデルの口を通して誰が彼に殺しを請け負わせているのかその人物を突き止めることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。
 成功を祈る。”


第155話 毒ガス!全市滅亡の危機